3月に読んだ本をふり返っていたら、けっこうな時間を『坂の上の雲』に費やしていることに気づいたので、この本から学んでいることを書いてみます。 3月に読んだ本をふり返っていたら、けっこうな時間を『坂の上の雲』に費やしていることに気づいたので、この本から学んでいることを書いてみます。 『坂の上の雲』とは言わずと知れた司馬遼太郎による歴史小説。 20代の頃より「いつか読もう」と思いつつ、ようやく40代に入って取りかかることができました。 『坂の上の雲』は全8巻からなる長大な作品です。 秋山好古・真之兄弟、正岡子規という3人の主要人物の視点で明治初期の日本が時系列に語られるのに加え、関係各国それぞれの立ち位置からの視点、そして時折著者である司馬遼太郎の視点から補足的な解説が織り込まれることで、実に立体的にこの時代の空気というものが伝わってきます。 「茶碗は一つでええ」 秋山好古(よしふる)は、秋山真