高岡市横田町2丁目の住宅団地で、能登半島地震の深刻な被害が確認されている。市街地に位置する団地で、液状化現象によって家屋が傾き、倒壊の恐れもある。市営住宅への引っ越しを余儀なくされた住民は「もう家に戻れないかもしれない」と今後の暮らしに不安を募らせる。(堀佑太) 液状化現象のほか、道路のひび割れや隆起が多発。地震発生の翌日の2日には水道管が破損し、道路の割れ目から大量の泥水が流れ出たほか、一部の住宅は水道が使えなくなった。1メートル近く地中に沈んだ電柱もあった。市内は伏木地区の被害が目立つが、横田町2丁目も深刻で、応急処置などが急務となっている。 団地の東側に連なる住宅4軒は、倒壊のリスクを示す「応急危険度判定」で立ち入りが危ない「危険」と判定。このうちの1軒に住む菅原光雄さん(70)は14日から妻と共に市営住宅に引っ越すことを決めた。「床が斜めになっていて気持ちが悪くて、とても住めない」