JR東海は16日、山田佳臣社長(64)が4月1日付で代表権のある会長に就き、後任の社長に柘植康英副社長(60)が昇格する人事を発表した。 JR東海の発足時から経営をリードしてきた葛西敬之会長(73)は代表権のある名誉会長に就く。 柘植氏は1987年に国鉄分割民営化でJR東海に入社後、一貫して人事、総務、秘書部などの管理畑を歩み、有力な社長候補として注目されていた。山田社長は就任から4年を迎えるため、経営体制の若返りを図る。異例の時期の社長交代発表について、JR東海は「社長人事の臆測記事が出る前に、組織決定した」と説明している。 柘植康英氏(つげ・こうえい)77年東大経卒、国鉄入社。87年JR東海入社、02年取締役。08年6月から副社長。岐阜県出身。