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2019年2月1日のブックマーク (1件)

  • オタクへの注目、加害者家族のその後……「宮崎勤事件」は昭和と平成の分岐点だった | 文春オンライン

    殺害した幼女の骨を被害者宅に送りつける猟奇性、奇怪な字体の犯行声明、逮捕後に公開されたビデオテープが蝟集する部屋、法廷での「ネズミ人間に襲われるのが怖くて」などの意味不明な証言……宮崎勤ときいて思い浮かべるのはこうした異常さだろうか。 しかしこのたび出版された安永英樹『肉声 宮﨑勤 30年目の取調室』(文藝春秋)での宮崎勤はだいぶ様子が異なる。逮捕直後の取調室では「普通の青年だという感じ。言葉も柔らかいし、普通に話もする」(立ち会った巡査部長・談)であった。死体に興味があるわけでもなければ、「ネズミ人間」を云々するわけでもなかったのである。 現実と虚構の区別がつかない、まどろみのなかの殺人者。そう思われてきた宮崎勤であったが、ときに刑事と軽妙な掛け合いをし、ときに刑事の腹をさぐりながら用心深く供述する。異常な人間の異常な殺人ではなく、普通の人間の異常な殺人、『肉声』を読み進めるとそう思えて

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