10月からダイキン工業が発売した多機能空気清浄機「クリアフォース」シリーズの新商品が、注目を集めている。部屋に染みついたにおいを「水で脱臭」する機能が人気のヒミツだ。実はこれ、研究・開発と無縁の若手社員が「大嫌いなたばこのにおいを何とかしたい」一心で考えたアイデアから実用化に結び付いたものだった。 「クリアフォース」シリーズは除湿と加湿に加えて脱臭、集じんの4機能を備えた空気清浄機として昨年10月に売り出された。 1年後に登場した新商品は、加湿により放出された水分子が、壁やカーテンといった布に染みついたにおいの分子を空気中に押し出す。そのうえで、自動的に除湿運転に切り替え、水分子とにおいの分子を同時に回収していく。これまで取れなかった壁やカーテンのにおいを約90%除去できるのが売りだ。 市場想定価格は8万9800円。年間10万台の販売を目指している。 クリアフォースをはじめ家庭用空調機を製