あれは中学2年生の頃でした。 担任の増山先生(仮名)は怒るとものすごい体罰をすることで有名でした。しかし、誰もその体罰を見た事がなかったのです。ただ、突然ものすごい体罰が始まるということで生徒の間で恐れられていました。普段は優しく、温厚な先生だったので、私にとっては、増山先生がすごい体罰をするなんて信じ難い事でした。数年前までは校内暴力がまだ蔓延っており、一部の先生が生徒からリンチを受けるという事件も勃発していたため、増山先生の話は抑止力としての都市伝説だと思っていました。他の生徒も噂には聞いていても増山先生の体罰の話を本気では信じてなかったようです。 当時同じクラスに井川(仮名)という生徒がいました。成績はクラスではいい方でしたが中の上くらいで、帰宅部だったし、そんなに目立つ生徒ではありませんでした。ある日、帰りのクラス会で、増山先生が連絡事項を伝えているときでした。井川がふざけて隣の生
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