「重度障害者には生きる価値がない」 7年前、知的障害者施設で暮らす19人の命が、差別的な考えによって奪われました。 大切な仲間を殺され、生きる価値がないと決めつけられた入所者の女性。 この考えは絶対に間違っていると、改めて私に教えてくれました。 (横浜放送局 記者 古賀さくら)
「重度障害者には生きる価値がない」 7年前、知的障害者施設で暮らす19人の命が、差別的な考えによって奪われました。 大切な仲間を殺され、生きる価値がないと決めつけられた入所者の女性。 この考えは絶対に間違っていると、改めて私に教えてくれました。 (横浜放送局 記者 古賀さくら)
「自分をいじめた加害者が、幸せに生活している姿を見て悔しかった。これがまともな世界なのか」 男性は、中学・高校時代を通じて、いじめを受けてきたといいます。 2023年4月、韓国政府は驚きの“いじめ対策”を打ち出しました。 「いじめの加害記録を大学入試の合否判定に反映させる」というものです。 いじめ(学校暴力)の件数がこの10年で3倍に増える中、加害者厳罰化へと舵を切った韓国。 その背景を取材しました。 (ソウル支局 長野圭吾 / おはよう日本 三宅響) 韓国 いじめ加害記録を大学入試に反映へ 4月。韓国政府は11年ぶりにいじめの総合対策の全面的な見直しを発表しました。 「被害者の保護強化」「学校の対応力向上」とともに強く打ち出したのが、「加害者の厳罰化」でした。 韓国政府のナンバー2、ハン・ドクス(韓悳洙)首相は自ら会見の場に立ち、強い口調でこう述べました。 韓国 ハン・ドクス(韓悳洙)首
「普通に学校に行って、勉強もして、アルバイトもして、友達ともつながって…普通に生活してほしかった」 しかし、その願いはかなわなかった。 大学に入学してわずか2か月、息子は交通事故で死亡した。 一緒に車に乗っていたのは『闇バイト』で集まった窃盗事件のメンバーだった。 おとなしかった息子はなぜ、犯罪に手を染めることになってしまったのか。 父親への取材を通して見えてきたのは、親でも知らない息子の姿だった。 (大津放送局 記者 丸茂寛太) おととし、2021年5月30日。 昼すぎ、突然、自宅の電話が鳴った。 「息子さんが事故にあって亡くなりました」 電話の相手は警察官だった。 「間違いであってほしい」 そう思いながら、指示された滋賀県内の警察署に妻とともに向かう。 身元確認のために遺体を見せられる。 「違う、息子じゃない」 安心したのもつかの間、もう1人確認するよう求められた。 そこにいたのは、息
年間1000人以上。 警察に行方不明者届が出された子供の人数です。 今、子供の見守りを技術面でサポートする動きが始まっています。 毎年1000人以上が行方不明 令和3年は1010人。 人口10万人あたりでみると10人から12人にのぼります。 警察庁によると、9歳以下の子供の場合、迷子や家出などのケースが多いそうで、ほとんどのケースは無事に見つかっているといいます。 ただ、警察に届け出を出すほど、子供がいなくなって不安に思う人がたくさんいるのは事実です。 実際に、犯罪や事故に巻き込まれた可能性があるとして、警察が公開捜査に踏み切るケースもあります。
少子化対策の財源をめぐり、自民党の茂木幹事長が、既存の保険料収入の活用などでできるかぎり確保したいという考えを示していることについて、加藤厚生労働大臣は「年金や医療に使う金を子どもに持っていく余地はない」と述べ、否定的な考えを示しました。 自民党の茂木幹事長は先に、少子化対策の財源について「現状では、増税や国債の発行で捻出することは想定していない。まずは歳出削減の徹底や、既存の保険料収入の活用で、できるかぎり確保したい」と述べ、国民の負担が増えない新たな方策を検討する意向を示しました。 これについて加藤厚生労働大臣は、フジテレビの番組「日曜報道 THE PRIME」で「今いただいている社会保険料は、医療は医療に使う、年金は年金に使うという、それぞれ目的と負担の関係でつくっている。年金や医療に使う金を子どもに持っていくのは、正直言って余地はない」と述べました。 そのうえで財源のあり方について
22日に富山県高岡市のフィットネスクラブで、5歳の男の子がプールに沈んでいる状態で発見され、死亡しました。 クラブの運営会社によりますと、男の子が見つかった際、腰に装着させていた浮き具が外れていたということで、警察は安全管理や指導の態勢などに問題がなかったか調べています。 22日午後5時前、高岡市木津の「オーパスフィットネスクラブ高岡」で、スイミングスクールに参加していた高岡市の保育園児、笠谷拓杜ちゃん(5)が、プールに沈んでいる状態で発見され、病院に運ばれましたが死亡しました。 拓杜ちゃんが見つかったのは、深さが1.2メートルほどある25メートルプールで、クラブの運営会社によりますと、水泳の練習や検定が終わり、15分間の自由時間が始まった直後だったということです。 当時、3人のスタッフが、プールの中やプールサイドで、拓杜ちゃんを含む5歳から13歳の19人を指導していましたが、スタッフは拓
人間のように自然な受け答えができる高度な性能を備え、世界で急速に利用が広がる対話式AI「ChatGPT」。開発したアメリカのベンチャー企業のCEO・サム・アルトマン氏(37)が来日し、NHKの単独インタビューに応じました。 この中でアルトマン氏は「想像できない方法で、私たちの生活を向上させるものだ」と述べた上で、「リスクを軽減するための規制が必要で、政府と話し合うことが重要だ」という認識を示しました。 「私たちすべての生活の質を向上させる」 アメリカのベンチャー企業「オープンAI」のCEO、サム・アルトマン氏は、「ChatGPT」を去年11月に公開した後の初めての訪問国として日本を訪れ、10日NHKの単独インタビューに応じました。 アルトマン氏は『ChatGPT』が社会に与える影響について、「新しいテクノロジーが登場すると、今日では想像できない方法で、私たちすべての生活の質を向上させること
1100万人の担い手不足!? 2040年予測 不足率高い都道府県は? 2023年3月29日 16時17分 ニュース深掘り いわゆる団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年に、企業などで働く担い手の不足が全国で1100万人余りにのぼるという予測が明らかになりました。地方と東京の格差が深刻になっています。 あなたの地域は?職業は?データも詳しくお伝えします。 この予測は、情報サービス大手の「リクルート」の研究機関がGDP=国内総生産の将来の予想と、性別や世代別の働く人の割合などの見通しからこのほどまとめました。 それによりますと、企業などで働く担い手の不足は2040年には全国で1100万人余りにのぼるとしています。 これを都道府県別でみると、東京以外のすべての道府県で不足し、不足率が20%を超える地域は18の道府県と全体の3分の1を占める結果となりました。 地方と東京の格差が深刻になってい
洋楽にハマったことをきっかけに、17歳のときアメリカに留学した。その次はイギリスにも。 裕福な家庭ではなかったから、奨学金を借りたり、バイトを3つ掛け持ちしたりしてお金を用意した。 日本で暮らしていた私の目に、欧米の女性たちはとても強く見えた。 帰国後も自分でお金をためて専門学校に入り、海外のNGO活動などを学んだ。 そして23歳のとき、輸入雑貨を扱う中小企業に就職。 仕入れを担当していたが、当時、ベトナムは雨が降ると電話線が切れて音信不通になったり、シンガポールでは商品を乗せた船が行方不明になったりした。 そのたびに営業担当から「いつ商品届く?」とじりじり詰め寄られる仕事は、キツかった。 でもそういう大変な時こそ、時間にルーズだった取り引き先の担当者が突然本気を出して一体感が生まれたりなんかして。 人種も住む場所も全く違う人たちとチームで助け合って、ピンチを乗り越えることにやりがいを感じ
JAXA=宇宙航空研究開発機構が14年ぶりに実施した宇宙飛行士の選抜試験について永岡文部科学大臣は28日朝の閣議後の会見で、世界銀行に勤める諏訪 理さん(46)と日本赤十字社医療センターの医師の米田あゆさん(28)が選ばれたことを明らかにしました。また、都内では諏訪さんと米田さんの会見が行われ心境を語りました。 2人はJAXAが14年ぶりに実施した宇宙飛行士の選抜試験に臨み、筆記試験や面接、体力試験のほか、プレゼンテーション能力をみる実技試験などを突破し、過去最多の4127人の中から選ばれました。 新たな日本人宇宙飛行士の候補者が選ばれるのは、2009年に油井亀美也宇宙飛行士ら3人が選ばれて以来14年ぶりです。 永岡大臣は「これまでにない多数の応募者の中から厳しい競争を勝ち抜いたお二人にお祝いを申し上げたい。国際宇宙ステーションなどでの有人宇宙活動を担う宇宙飛行士の候補者として、今後、訓練
果物のビワの種について「食べるとがんに効果がある」という情報がSNSなどで広がっていますが、農林水産省はビワの種には有害物質が含まれ、粉末にした食品などを多く摂取すると健康を害するおそれがあるとして食べないよう呼びかけています。 果物のビワやあんずなどの種や未熟な果実に含まれている「アミグダリン」という物質について、SNS上では「がんに効果がある」などとして種をそのままかじったり粉末にして食べたりすることを勧める情報が広がっています。 これについて農林水産省は、「アミグダリン」は天然の有害物質の「シアン化合物」の一種で、体内で分解されると青酸ができ、大量に摂取すると頭痛やめまい、おう吐などの中毒症状を引き起こすおそれがあるとして注意を呼びかけています。 ビワは熟した果肉を安全に食べることができますが、農林水産省は種を乾燥させて粉末に加工した食品などについては、有害物質を一度に大量に摂取する
子どもが突然訴える発熱、おう吐、目の痛み。新型コロナウイルスへの感染後、しばらく時間がたってから、こうした症状を訴える子どもが相次いでいます。 診断名は「MIS-C(ミスシー)」、小児多系統炎症性症候群。 欧米では死亡例も報告され、日本でもその実態が明らかになってきました。 (宇都宮放送局 記者 平間一彰)
去年1年間に自殺した人は速報値で全国で2万1584人と2年ぶりに増加し、厚生労働省は「男性や中高年が目立つ」としています。 厚生労働省の発表によりますと、去年1年間に自殺した人は速報値で2万1584人と前の年の確定値と比べて577人、率にして2.7%増えました。 増加は2年ぶりです。 男女別では ▽男性が1万4543人 ▽女性が7041人で 男性は13年ぶりに増えました。 また、去年1月から11月の状況を分析したところ、年代別では ▽50代が最も多く3748人 次いで ▽40代が3358人 ▽70代が2762人 などとなりました。 都道府県別で見ると人口10万人当たりの数が最も多かったのは ▽山梨県で24.3人 次いで ▽秋田県で23.7人 ▽宮崎県で22.7人 などとなっています。 厚生労働省は「男性や中高年の人の自殺が例年に比べて目立った。新型コロナの影響も考えられるほか、著名人の自殺
若い女性の、SNSの「インスタグラム」のアカウントを乗っ取ったとして、28歳の派遣社員が逮捕されました。誕生日などからパスワードを推測し「少なくとも60人以上の女性のアカウントを乗っ取った」という趣旨の供述をしているということです。 逮捕されたのは、茨城県牛久市の派遣社員、藤井健人容疑者(28)です。 警視庁によりますと、おととし10月までの1年余りの間に、20代の女性9人の「インスタグラム」のアカウントに不正にアクセスして乗っ取ったとして、不正アクセス禁止法違反などの疑いが持たれています。 アカウント名や投稿内容をもとに、名前や誕生日などを組み合わせてパスワードを推測して乗っ取り、個人情報をのぞき見たり、女性になりすましてメッセージを送ったりしていたということです。 調べに対し容疑を認め「自分の生活にコンプレックスがあり、生活が充実していそうな女性を対象に、少なくとも60人以上のアカウン
幼い子どもの育児に父親が関わることが多いと思春期になったときに精神状態が不調になるリスクが低くなる傾向があることが、国立成育医療研究センターのグループが大規模な子どもの追跡調査を分析した結果、分かりました。父親が育児に多く関わることが、リスクの予防につながる可能性があるとしています。 分析結果は国立成育医療研究センター社会医学研究部の加藤承彦室長らのグループが精神分野の国際的な科学雑誌に発表しました。 研究グループは2001年に生まれた子どもの成長や生活について長期にわたって調べている国の追跡調査をもとに、およそ1万8500人の子どもがいる世帯について、父親の育児の関わりと思春期での精神状態との関係を分析しました。 その結果、子どもが生後6か月の段階で、父親がおむつを取り替える、入浴させる、遊び相手をするなどといった関わりをいつもするか、ときどきすると答えていた場合、ほとんどないなどと答え
2022年10月と11月、札幌市内で留守宅を狙った高額窃盗事件が相次ぎ、それぞれの事件に関わったとして検挙された別々の窃盗グループが、いずれも被害者のSNSへの書き込みをもとに、留守宅に狙いをつけていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかりました。 専門家は、年末年始に家を空ける際は夜間に照明がつく設定にするなど対策をとり、SNSで発信するのは旅先から戻ってからにするよう呼びかけています。 2022年10月、札幌市中央区で20代の女性が住むマンションの部屋に侵入し、現金およそ1300万円を盗んだとして知人ら2人が逮捕されました。 被害者の女性は旅行で数日間、留守にすることをインスタグラムに書き込んでいたということで、警察は2人がこの書き込みを読んで盗みに入ったとみて捜査しています。 また、11月には、札幌市中央区でマンションに住む会社役員の男性が食事に出かけている間に空き巣被害に遭い、
ウインクしながらピースサインをつくる音織(ねおり)さん。 ピンク色のメガネがお気に入りでした。 3年前、小学校への登校途中に起きた交通事故。 命を奪ったのは信号無視の車です。 納得できない苦しみを抱きながら、母親は天国にいる娘にしてあげられることを続けてきました。 母親が振り返る事故当日のこと、そして娘への思いです。 (富山放送局記者 杉山加奈) 2019年4月23日。 あの日はいつもと変わらない朝でした。 夫は早く出勤したため、中学生の長女と小学3年生だった次女の音織が食卓につきました。 後片付けを済ませたあと、音織の髪を結んでお気に入りのハーフアップに。 ランドセルを背負うといつもねじれてしまう肩ひもを直してあげて。 「行ってきます」 「行ってらっしゃい」 元気よく自宅を出て、小学校に向かいました。
「ボーナスは受け取れません」 「時給を上げてもらえるのはありがたいのですが…」 長引くコロナ禍に物価高。にもかかわらず、年収を思うように上げられない。 キーワードは“働き損”でした。 (ネットワーク報道部 野田麻里子 高杉北斗 杉本宙矢) 「いくら頑張ってもパートだし“上限”は決まっているし、自惚れではなくなんて言うか自分の能力をもて余している感じがして…」 千葉県に住む39歳の女性はサラリーマンの夫と中学生と小学生の子どもの4人暮らしです。 家計の足しにしようと、3年前からパートタイムで飲食店に勤め、今では社員のサポート的な役割も担っているといいます。 仕事ぶりを評価され、現在1100円の時給を上げるという話も。 そこに、立ちふさがったのは「年収の壁」でした。 女性はこれまで夫の扶養内で世帯収入をできる限り減らさないように、100万円を目安に、勤務時間を調整して働いていました。 扶養を外
出会ったのは仕事の合間に立ち寄る行きつけの喫茶店。 結婚して3人の子どもにも恵まれました。 刑事として昼夜関係なく仕事に没頭していた12年前。 最愛の妻は、交通事故で亡くなりました。 その日は私たちの12年目の結婚記念日でした。 自分のような悲しい思いを誰にもしてほしくない。 きょうも私は横断歩道に立ち続けています。 (広島放送局記者 相田悠真) 平日の昼休み。 私は職場に近い場所で、ほぼ毎日立ち続けています。 妻のかおりは12年前、図書館に本を返しに行く途中、横断歩道を渡っていたときに、車にはねられて亡くなりました。 横断歩道のすぐ近くに警察官が立っていたら、ドライバーはもっと気を付けて運転してくれるのではないか。 そう考え、昼休みは短時間で食事を済ませ、横断歩道に立つようになりました。 人生を台無しにされる思いを、もう誰にもしてほしくないのです。
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