【ワシントン=古森義久】フランスとギリシャの選挙での現政権側の敗北は米国にも複雑な影を投げ、熱気を増す大統領選挙にも多様な形で影響を及ぼしそうだ。欧州の経済や財政のさらなる悪化や外交面での後退が米国にも波及して、オバマ大統領を苦しい立場に追い込む材料となるという予測が多い一方、フランスなどの有権者が緊縮財政策への反対を表明したことが共和党側の支出大削減の主張にブレーキをかけるという見方もある。 米国側の最初の反応は、フランスとギリシャで緊縮財政策を掲げた現政権に有権者多数が「ノー」を突きつけた事実から、欧州債務危機や経済不況が悪化し、その動きが米国経済の回復を阻害して、大統領選でもオバマ氏に不利になる、という見方だといえる。 8日付の米紙ワシントン・ポストは「欧州の投票はオバマ氏への不吉な兆し」という見出しの記事を載せ、「今回の選挙結果は欧州の経済危機への対処をさらに難しくし、多数の国家の
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