宮城県女川町で7日、東日本大震災で生じたがれきを、受け入れ先の東京都に向けて搬出する作業が始まった。 この日は町から委託された業者が、仮置き場に野積みされたがれきから、都が受け入れ対象とした木材などの可燃物を選別。放射線量測定で異常のないことを確認して、重機でコンテナに積んだ。コンテナはトラックで仙台市内の貨物ターミナルに運ばれ、9日に東京へ出発する。 県によると、女川町には44万トン以上のがれきがあり、都が受け入れるのは約10万トン。品川区と大田区の処理施設で受け入れ、放射性物質検査などで安全性を確認した後、住民説明会を実施。来年2月から本格的に搬入を開始する。 搬出されたがれきは東京湾の埋め立て地で最終処分する。都は2013年度末までに岩手、宮城両県から約50万トンを受け入れる方針を示している。