それと同時に、“作品に罪はない”説と、“ドーピング作品は認められない”説が再燃し、賛否両論うず巻いている。当然のことながら、作品を評価する基準は道徳的な善悪でなく、高級か否かである。仮に10回逮捕されようが、槇原氏の作品は高級であり続ける。 一方、“ドーピング作品は認められない”説は、どうだろう。クスリが脳に対して化学的に作用することで創造性が刺激されたのであれば、それはチート(インチキ)なのではないかとする見方だ。これを100パーセント否定するのは難しい。楽曲制作の段階で薬物の力を借りたのか、証明するのは不可能だからだ。 それでも、彼の楽曲が、世間一般が想像する“ラリった”音楽と違うことは指摘しておきたい。 槇原氏は、覚醒剤漬けだった1960年代のボブ・ディランよろしく<君のバルコニーの廃墟から 君の黄色い鉄道を眺めている>(「Absolutely Sweet Marie」 原詞・And
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