新型コロナウイルス感染症を、世界保健機関(WHO)が「パンデミック(世界的大流行)」と表現して2年。国内では新規感染者数は減少傾向だが、人の移動増が見込まれる年度末を控え警戒が必要だ。政府はワクチン3回目接種を急ぐとともに、4回目を行うかどうか、各国の状況も踏まえながら検討する。 全国では新規感染者の減少に伴い、自宅療養者が減っており、重症者と死者に減少傾向がみられる。ただし、新規感染者の減少スピードは緩やかで、厚生労働省に助言する専門家組織は「10代以下の割合の増加傾向が続き、介護福祉施設における高齢者の感染が継続している」と対策の必要性を指摘した。 気掛かりは、感染力がより強いオミクロン株の亜型「BA.2」への置き換わり。東京都で4月に、亜型の割合が全体の66%を占めるという試算もある。脇田隆字座長は9日の記者会見で、置き換わりによって「感染者数が増加に転じる可能性がある」と語った。
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