「無脳症」を知っているだろうか? 文字通り脳が無い。そのため生命を維持することはできず、生まれてもすぐに死んでしまうことが多い。 手塚治虫の『ブラックジャック』を読んでいるなら、「その子を殺すな!」というエピソードを思い出すかもしれない。無脳症の赤ん坊が生まれるが、ブラックジャックは殺す方が慈悲だと言って殺す。 脳ミソのない子が どんな一生を送るというんだっ 殺せーーーっ そのほうが慈悲なんだ!! お前さんの超能力が神がかりだってことはよくわかったよ だが医者はな ときには 患者のためなら 悪魔にもなることがあるんだぜ! さあ 後始末は私がやる 出てってくれっ 「ベビーK」という赤ちゃん 無脳症は死亡率が高く、治療する術もないため、現実の世界でも、中絶が推奨されているという(Wikipedia:無脳症)。 だが、強い要望により、そのまま延命が行われることもある。 1992年10月、アメリカ