昨日の話に引き続き、シロイが身近な友人・知人からこつこつ聞き集めたホラー話でございます。 話者の身元等を守るため、一部に事実改変がございますので、ご了承ください。 その二 Yさんの話 「週末の夜で、明日は休みだからって安心して、ダンナと一緒に遅くまでゲームをしてたの。でも途中で私、眠くなっちゃって、寝室に引き上げた。 うとうとし始めた頃に、いつの間にかベッドに並んで寝ていたダンナが私を揺り起こした。 『先に寝るなよー、さみしいじゃないか。少し話をしようよ』 眠っているところを無理やり起こされて、私はちょっと怒っていたから、寝返りを打って無言でダンナに背を向けた。 『こっち向けよ、無視するなよー……無視するなら怖い話をするぞ』 うちのダンナ、怪談がえらく上手いのよ。だからこそ、深夜には聞きたくない。 その日のダンナの話は特によく出来てた。 『深夜にこういう話をすると寄ってくるって言うけど。Y