大阪の教育の現状に対して、多くの保護者が不満を感じている。橋下さんは、それに対して、子どもが苦しんでいるんだから助けてあげようとと言っていて、そこが共感を得ているわけだ。 聞くところによると、橋下さん、自分が子どもの頃に貧しかったというし、いまの大阪の子どもに対するそういう気持ちにウソ偽りはないと思う。これに対抗するには、子どものことを本当にどこまで真剣に考えて、考え抜いて発言しているのか、そこがわれわれにも問われるわけである。 ところが、じゃあ、子どもを助けるのに、どんな教育をめざすのか。橋下さんの答えは、教育基本条例でいうところの「グローバル社会に十分に対応できる人材育成」「激化する国際競争に対応できる(教育)」だ。 そして、それがいまの教育にできていないから、政治が介入して、やっていこうということだ。競争に勝てる人間になれば、貧しさから抜け出し、たくましく生きていく人間になると