今月5日より、大阪、兵庫、宮城の1府2県で初めて実施される新型コロナの「まん延防止等重点措置」、いわゆる「まん防」。ところが、略称がゆるすぎると、議論を呼んでいる。これを最初に広めたのは、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長だ。しかしここに来て、尾身会長自身も「『まん防』という言葉の使い方が適切ではない。『重点措置』のほうが良い」と言い出した。一体、何がいけなかったのか、言語学の権威に聞いてみた。 *** そもそも3月18日、菅義偉首相との会見で、尾身会長が「まん防」を連発したのが、世間に広まったきっかけと言われる。 31日の衆院厚生労働委員会では、尾身会長はもちろん質問に立った議員らにより、20回ほど「まん防」が使われた。 ネット上では、こんな呟きが見られた。 頭の中でマンボウが《マンボウって何? 》 《テレビで「まん防、まん防」と言われるたびに私の頭のなかがマンボウで埋め尽く
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