milanesa (ミラネーサ) 簡単にいえば「ビーフ・カツ」。イタリア料理の名前 “cotoletta alla milanese” (コトレッタ・アッラ ミラネーゼ=ミラノ風のチョップ) をスペイン語に訳して省略したもの。名前からして、骨付きのチョップ肉(厚さ3センチ以上の仔牛の肉)を使うのが本来だろうが、アルゼンチン=ウルグアイでは薄切りの肉を使うのがふつう。基本的なつくりかたは――(1)ヒレ肉・内ももなど、脂のない牛肉を、筋などを取り、きれいな薄切りにして、叩いてさらに厚さを均等に薄くする。肉は斜めのそぎ切りにしないといけない。素人のナイフではむずかしいので、すでに切られた「ミラネーサ用の肉」を肉屋から買ってくる。より上品な味にしたい人は、肉を30分ほど牛乳につけておく。(2)卵を溶いて、そこに塩・コショウをする。肉片をその卵液につける。(3)卵をコートした肉片を、さらににパン粉で