【桐蔭学園-東福岡】両校の主将から贈られた募金箱を手にする麻生彰久主審(中央)=近鉄花園ラグビー場で2011年1月8日午後3時37分、津村豊和撮影 劇的な引き分け決着で桐蔭学園と東福岡が優勝を分け合った8日の全国高校ラグビー決勝。ノーサイドの後に、もう一つのサプライズが待っていた。主審を務めた麻生彰久レフェリー(34)に、両校主将が閉会式途中で歩み寄り、生徒や部関係者からの寄付金が入った募金箱を手渡したのだ。重い心臓病と闘う麻生さんの長男修希(しゅうき)ちゃん(2)の心臓手術のためで、突然の出来事に麻生さんは「自分は主役じゃないのに」とうれし泣き。「息子も皆さんの応援に応えて頑張ってくれるんじゃないか」と期待を込めた。 麻生さんは福岡市東区在住で、日本ラグビー協会公認のA級レフェリー。08年10月に誕生した修希ちゃんは、生まれつき心臓に疾患があり、手術を繰り返した上、現在は心臓の筋肉が拡張