島根県立古代出雲歴史博物館(島根県出雲市)が22日~8月31日に開催する特別展「東アジア交流の盛華 琉球王国」のポスターやチラシに、琉球国王・尚家の家紋のともえが誤って逆向きに印刷され、同館が作り直していたことが、分かった。 同館によると、特別展の展示品を所蔵する「那覇市歴史博物館」から尚家の家紋「左御紋」の写真データを提供してもらい、ポスター2千枚、チラシ7万枚、チケットや招待券3万4400枚などを作った。 学芸員ら5人がチェックしたが間違いに気付かず、6月20~28日に全国の博物館など1071カ所と関係者1134人に発送。その後、学芸員の1人がともえの向きが違うことに気付いた。急遽(きゅうきょ)作り直し、7月9日までに再送し終えたが、送料を含め約80万円かかったという。 古代出雲歴史博物館の黒崎寿政館長は「博物館の学術的信用を落とす、あってはならないこと。チェック体制を強化し、再発防止