松岡亮二さんの『教育格差』は、今ある教育に関する論文の超まとめみたいになっていて、数ページごとに学びがあります。逆に言えば、濃すぎて読むのが大変! 教育格差 ──階層・地域・学歴 (ちくま新書) 作者:松岡亮二 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2019/07/26 メディア: Kindle版 今日紹介するのは第2章の幼児教育から。 p.87-88で、アメリカの10歳児とその親の研究を紹介しています。 その研究では、中流家庭と労働者・貧困家庭では異なる子育てのスタンスがあり、中流家庭では子どもの生活に意図的な介入をすることで望ましい行動、態度、技術などを形成させようとしていて、これを「意図的養育」とし、労働者・貧困家庭では大人の意図的な介入がなくとも子どもが育つと考えていて、「(自然な成長を前提とした)放任的養育」としています。 「意図的養育」には3つの要素があり、それぞれ、①習い事