日本国憲法96条は憲法の改正要件として、 (1)国会が衆参両院のすべての議員の3分の2以上の賛成を得て発議する (2)国民投票での過半数の賛成で承認する ことを定めています。このように通常の法律より改正が難しくなっている憲法のことを硬性憲法といいます。ほとんどの国の憲法が硬性憲法であり、世界的には標準となっています。 ところが、自民党の衆院選政権公約は日本国憲法96条の発議要件を「3分の2以上」の賛成から、「過半数」に緩和すると明記していました。そして、安倍首相は2013年1月30日の衆院本会議で、日本維新の会の平沼赳夫国会議員団代表への答弁として、憲法改正に関し 「党派ごとに異なる 意見があるため、まずは多くの党派が主張している96条の改正に取り組む」 と明言し、憲法改正の発議要件を定めた憲法96条を緩和する方向で改正する考えを表明しました。現職の首相が国会答弁で憲法改正に具体的に言及す