「オタリーマン」がいるのなら、オタク官僚=オタクラートがいたっていいはずだ。32歳の経済産業省職員にして自称アニオタの三原龍太郎が、日本産コンテンツの海外展開を中心に、クール・ジャパンのあり方を考える。ただし、ここでの内容は筆者個人の見解であり、筆者の所属する経済産業省の見解ではない。筆者の「本業」もアニメとは無関係なのである。 前回より引き続き、アニメエキスポ2010にいる。 私は、アニメエキスポ会場近くにあるフィゲロア・ホテル(Figueroa Hotel)のプールサイドの一画で行われた、日米アニメファンの交流会「日本語でおk」に参加していた。この会は、日本のボーカロイド文化を海外に紹介する活動を長年続けてきた正木良明氏が、毎年アニメエキスポで企画している集まり。参加は自由で、軽食と飲物を囲んで日本語・英語のちゃんぽんでオタク話に花を咲かせ、日本と米国のオタク同士で親睦を深めようとする