モスクワ(CNN) ロシアのメドベージェフ大統領とウクライナのヤヌコビッチ大統領は21日、ロシア国境に近いウクライナ東部のハリコフで会談し、2年にわたる両国間の摩擦に終止符を打つとみられる画期的な合意に署名した。 両大統領は、ロシアがウクライナに販売する天然ガスの価格を30%引き下げる見返りに、ウクライナ南部に駐留するロシア黒海艦隊の基地貸与契約を25年間延長することで合意した。 合意により、長年続いた天然ガスをめぐる両国間の摩擦が解消されるとみられる。この問題では、ロシアがウクライナへのガス供給を停止するなど、ウクライナ経由でロシアのガス供給を受けていた多くのヨーロッパ諸国にも影響が及んでいた。 一方、ロシア黒海艦隊の基地貸与契約は2017年に期限切れを迎える予定だった。2005年に就任したウクライナのユーシェンコ前大統領は反ロシア路線で、ロシア黒海艦隊を追放すると何度も脅しをかけていた