イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は8日にビデオ演説を行い、レバノン国民に対し、同国からイスラム教シーア派組織ヒズボラを追い出し、「(パレスチナの)ガザのような破壊と苦しみ」を回避するよう直接求めた。 ヒズボラを標的としたレバノンへの地上侵攻を続けるイスラエルは、レバノン南西部の地域に数千人の兵士を新たに送り込み、その規模を拡大している。ネタニヤフ氏の呼びかけはこうした中で行われた。 ネタニヤフ氏はビデオ演説の中で、イスラエル国防軍(IDF)がヒズボラの次期指導者とされるハシェム・サフィディン氏を殺害したとも主張した。しかしIDFは後に、同氏の死亡を確認できていないと明らかにした。IDFは先月末の空爆で、ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師を殺害。サフィディン氏はナスララ師の後継者とされる。