ブックマーク / nogawam.blogspot.com (6)

  • 薄っぺらい「宣撫工作」理解と歴史修正主義

    この数日、ツイッターで相当の回数「拡散」されているブログ記事がある。「拡散希望です)大陸に出征した軍医さんへの命令書(未公開)2016.1.26」と題する約2年前のものだ。ケント・ギルバートや高須克弥のアカウントまで「拡散」に加わっている。 この「命令書」と「写真」の史料批判については専門家でもない私が口をだすことではないだろうが、歴史修正主義者の振る舞いという観点からみるといくつか興味深いところがある。 まず第一に、この記事に「南京大虐殺が存在しなかった写真つき証拠が発見される」というタイトルを付けて転載しているまとめサイトがいくつかあること。しかしこの写真、ブログ主は「南京の様子がアルバムに残っていました」としているけれども、誰が見ても南京とは似ても似つかぬ地方都市の風景である(注1)。「南京事件の証拠とされる写真が、南京で撮影されたものではなかった!」というのは南京否定論者が好んで主

    Ayrtonism
    Ayrtonism 2018/01/17
    自身の信条に忠実であるのはいいけど、あからさまな嘘はいかんわなあ。歴史修正主義の闇は本当に深い。
  • 「朝日新聞を糾す国民会議」の訴状を読む

    現在日軍「慰安婦」問題に関連して『朝日新聞』に対して起こされている集団訴訟のうち、もっとも多数の原告を集めているのが「朝日新聞を糾す国民会議」によるものである。私は3つの訴訟の訴状を読み比べたのだが、その内容、というよりその文体において「朝日新聞を糾す国民会議」のそれは突出して異様だ。 訴状の「加害行為」の項には次のような一節がある。 朝日新聞は、戦後、一貫して、社会主義幻想に取りつかれ、反日自虐のイデオロギーに骨絡みとなり、日の新聞であるにもかかわらず、祖国を呪詛し、明治維新以来の日近代史において、日の独立と近代化のために涙ぐましい努力をしてきた先人を辱めることに躊躇することはない。旧軍の将兵を辱めるときは、ことさらそうである。実際のところ、明治の建軍以来、日の軍隊は、国際法を遵守し、世界で最も軍律が厳しく道義が高かったにもかかわらずである。客観報道・事実の報道をするわけではな

    Ayrtonism
    Ayrtonism 2015/03/27
    完全に同意。妄想の中の朝日新聞に怒ってるようにしか読めない。結論の「正しく報じられていたとしても国際的な評価は変わらない」も全く同意。付け加えるなら、真相究明を邪魔したのは旧軍の資料廃棄。
  • ブックマークコメントの錯誤について

    それ自体としては大した話ではないのですが、現在進行形で歴史修正主義者が展開しているプロパガンダと関わることなので、一応コメントしておきます。今朝公開した「『見なかった』証言の詐術」という記事に対するはてなブックマークコメントについてです。 bahrelghazali そういえば、産経が「慰安婦を理由に、アメリカの日人児童がいじめられている」という記事に対し、日の左翼は「そんな話は知らない」という僅かな証言だけを根拠に、いじめは存在しないと断定したっけ。(http://b.hatena.ne.jp/entry/nogawam.blogspot.com/2015/02/blog-post_16.html) このコメントがはらむ誤りは2つあります。秦郁彦氏が言っているのは「見ていない」という証言をいくら集めても「確実な目撃者が二人現れたら」火事は起きたのだと判断して当然だ、ということです。し

    Ayrtonism
    Ayrtonism 2015/02/17
    噂というのは往々にして火のないところに煙が立つものだからなあ。南京は目撃者が山のようにいるんだが。それも旧軍内部に。
  • 「ネット右翼」の道徳概念システム(3)

    『現代の理論』(明石書店)2008年新春号に掲載された拙稿の元原稿を、許可を得て公開します。一部の表現に違いはありますが論旨に変わりはありません。なお、執筆した2007年当時の情勢を念頭に置いて書かれたものであることをご承知おきください。 三 前置きが長くなったが、ここで「ネット右翼」が特にどのようなトピックをめぐって活発に発言しているのかを見てみることにしよう。ただし、以下のリストは網羅的であることを目指してはいない。 (1)歴史認識・東アジア情勢 中国韓国北朝鮮に「特定アジア」という蔑称が用いられ、これら三国についての否定的な情報を虚実取り混ぜ消費、再生産している。戦争責任はもっぱら「特定アジア」が言い立てているというのが彼らの認識であり、それゆえ安倍前首相がアメリカの圧力によって「従軍慰安婦」についての自説を表向き撤回したことは「中国によるロビー活動の結果」であるといった陰謀論的

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    Ayrtonism 2015/02/09
    こうしてみると色々手を拡げてるなあ。全部(又は多く)に関与してる人っているのかな。旧軍の責任は軽くしたいけど心臓移植バッシングは嫌だ、みたいな人、いそうでいないのかな。
  • 「ネット右翼」の道徳概念システム(2)

    『現代の理論』(明石書店)2008年新春号に掲載された拙稿の元原稿を、許可を得て公開します。一部の表現に違いはありますが論旨に変わりはありません。なお、執筆した2007年当時の情勢を念頭に置いて書かれたものであることをご承知おきください。 二 ここではいわゆる「ネット右翼」を考察の対象とするわけであるが、その可能性と意義について予備的な考察が必要である。 というのも第一に、「ネット右翼」なる概念はネット上であまり評判がよくないからである。批判の第一点は、「ネット右翼」なるものは実体としては存在しない、というものである。ネット上の投稿は大部分が匿名で行なわれるものであり、その発言を現実の個々人へと結びつけることは実際的には不可能である。ネット上に右派的な発言が多数みられるからといってその背後に多数の右派が存在するとは言えず、まして右派組織があるとは言えない。ネット上で右派的な発言をする者が実

    Ayrtonism
    Ayrtonism 2015/02/06
    第一の論点について。たしかに組織だってないのは事実なんだよなあ。ただ、自由意思を持った個人の行為が集合体のように行動して炎上やらを起こすんだから、その現象に名前を付けるのは当然っちゃ当然。
  • 「ネット右翼」の道徳概念システム(1)

    『現代の理論』(明石書店)2008年新春号に掲載された拙稿の元原稿を、許可を得て公開します。一部の表現に違いはありますが論旨に変わりはありません。なお、執筆した2007年当時の情勢を念頭に置いて書かれたものであることをご承知おきください。 一 いわゆる「ネット右翼」について考えるうえで示唆的な二つの出来事に言及することから始めたい。 2007年5月、読売テレビが制作する番組「たかじんのそこまで言って委員会」において、出演者の一人橋下徹弁護士が光市母子殺害事件の弁護団に対する懲戒請求を行なうよう、視聴者にアピールする発言を行なった。その後日弁連によれば4000件を超える懲戒請求が行なわれ、弁護団のうち4人が橋弁護士に対して損害賠償請求訴訟を起こすという事態になっている。懲戒請求を呼びかける橋下弁護士の発言はネットのあちこちで引用され、番組を録画した動画が「Youtube」や「ニコニコ動画」

    Ayrtonism
    Ayrtonism 2015/02/06
    この2つの事例見ても、いわゆる「右派」にとって一番大事なのは「切断行為」なんだよね。自分と敵を分けることが何より大事。中学生くらいで倫理感の成長が止まってる感じ。
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