この項目では、安全保障の用語としての安全保障化、セキュリタイゼーションについて説明しています。 金融証券の用語としてのセキュリタイゼーションについては「証券化」をご覧ください。 安全保障化(あんぜんほしょうか、英:Securitization)とは、オーレ・ヴェーヴァが提唱した概念であり[1]、コペンハーゲン学派の主要概念の一つである。日本語では、安全保障問題化やセキュリタイゼーションと表記されることがある。 安全保障化理論によれば、安全保障のアジェンダは、言語行為によって行為遂行的に決定されるものである。すなわち、ディスコースを通じて、ある問題が安全保障の問題であるという社会的事実が構築されることで決まるとされる。その構築プロセスは、安全保障化アクターによる脅威の存在の訴え及びその脅威に対処するための非常手段の要請と、オーディエンスによるその主張の受容からなる。安全保障化が成立するか否か