【ロンドン=広瀬誠】東アフリカのエチオピアで政府軍と北部地域の支配勢力との戦闘が拡大していることを受け、ノルウェーのノーベル賞委員会は停戦を呼びかける声明を出した。 【写真特集】2020年 日本の秋を見納め 戦闘はエチオピア北部ティグレ州で起き、大勢の難民が発生している。攻撃を命じたエチオピアのアビー・アハメド首相は、隣国エリトリアとの和平を実現したとして昨年にノーベル平和賞を受賞した。ロイター通信によると、委員会が受賞者が関わる行為に対して見解を示すのは異例だ。 委員会は17日付の声明で、「エチオピア情勢を注意深く見ており、深く懸念している。暴力の過激化を止め、紛争を平和的に解決することは全ての当事者の責任だ」と指摘した。