2014年06月01日12:36 カテゴリ本 田母神氏の危ない歴史観 田母神俊雄氏は、都知事選では一番まともな政策を出していた。本書も軍事についての話はさすがに専門家と思わせる。特に中国の脅威が、世間でいうほど大きいものではないという指摘はおもしろい。 人民解放軍は人数だけは多いが、その装備はロシアにも劣るお粗末なもので、自衛隊とは比較にならないので、中国から攻めてくる可能性はないという。しかし自衛隊の戦力がいかに優秀でも、政府が弱腰だと尖閣諸島のような挑発を行ない、徐々に勢力を拡大しようとするだろう。 中国が尖閣諸島をほしがる理由は資源ではなく、太平洋に出るルートを確保したいからだ。核戦争になったとき、反撃しにくい原子力潜水艦に搭載したミサイル(SLBM)が最大の戦力になる。これを太平洋に出すためには、尖閣周辺の海域を中国の領海にする既成事実をつくりたいのだという。 あとは元秘書との漫談