2012年05月21日13:55 カテゴリエネルギー 年間1Sv被曝しても健康被害は出ない 今週のGEPRでは、ちょっとおもしろいデータを紹介している。 まず放射線影響研究所の最新レポート。これは広島・長崎の被爆者12万人を追跡調査している、世界でもっとも権威ある放射線の影響についてのレポートだ。今回は今までに比べて全線量で余剰癌死亡率(ERR)が上がり、特に500mSv(0.5Gy)以下では線形関係を上回るデータが出ている。 この解釈はむずかしいところで、英語の原論文では「LNT仮説と整合的だ」としているが、有意性は低いので、これでLNT仮説が証明されたとはいえない。一つの説明としては、ホルミシス効果が部分的に出ているという解釈も可能だろう。今までの研究では500mSvぐらいまでは放射線量を増やすと発癌率が減少するというデータが得られている。 いずれにせよ、このデータで確実にいえるのは、