自民党の世耕弘成参院幹事長は10日、選択的夫婦別姓への賛意を表明した。国会内で開かれたシンポジウムで「選択したくない人はしなくて済む。党内や保守層を説得できるテーマだ」と語り、前向きに議論を進める必要性を強調した。 妻は旧民進党の参院議員だった林久美子氏。自民党内では稲田朋美幹事長代行が共同代表の議員連盟「女性議員飛躍の会」が、選択的夫婦別姓に関する勉強会を始めた。
尖閣諸島(沖縄県石垣市)の領有権を中国が主張していることについて、玉城デニー知事が県議会で「発言しないことも選択肢」などと答え、物議をかもしている。玉城氏は7月3日から訪中するが、その際の言動を危ぶむ声が強まっている。 物議をかもしたのは、6月26日の県議会本会議での答弁。大浜一郎県議(自民)が「知事の訪中時に(中国政府要人から)尖閣諸島は古来、中国の領土だったと言われたらどう対応するつもりか」と質問したのに対し、玉城氏は「いろいろな対応があろうと思うが、発言しないことも一つの対応。即答しないことも検討したい」と答えた。 大浜氏は「即座に反論しなければ認めたことになる。あいまいな対応が誤解や摩擦を生む」と詰め寄ったが、玉城氏は「その懸念についても十分熟慮し、対応したい」と述べるにとどめた。 大浜氏は石垣市区選出で、尖閣をめぐる情勢が悪化しているとの危機感が強い。玉城氏から納得のいく答弁を引
日本初のワープロ「JW-10」でかな漢字変換を実装した天野真家さんコンピューターの「かな漢字変換」を取り上げたNHKのドキュメンタリー番組「ノーナレ 変かんふうふ」(令和4年1月15日放送)を巡って、誤りを指摘する声がIT業界で後を絶たない。番組は今もインターネットで有料配信され、日本のIT史についてのゆがんだ認識を広めている。何が間違っているのか。NHKの諸課題を「直言」で深堀りする連載の初回は、日本初のワープロ専用機で実用レベルのかな漢字変換機能を実装した元東芝の技術者、天野真家さん(75)に話を聞く。 発明者の立場から批判「あの番組には誤りが各所にあります。指摘するので、NHKはそれを公表してほしい。そして番組の配信をやめて、お蔵入りにしてほしい」 天野さんは厳しい表情でNHKにそう求める。 「ノーナレ 変かんふうふ」の番組公式サイトには、こんな記述がある。 「私たちが、毎日のように
13日の衆院本会議で採決予定のLGBTなど性的少数者への理解増進のための法案の与党修正案を巡り、自民党内ではなお不満がくすぶっている。内容や修正手続きへの批判が止まらず、次期衆院選への悪影響も懸念されているためだ。 党内の保守系議員らは12日、国会内で採決時の対応について意見を交わした。ある出席者は「党議拘束を外すべきだ。造反者も出るだろう」と周囲に語った。 もともと自民内では2年前の超党派議連案が盛り込んだ、性別を申告で決める「性自認」の用語に対する批判が強かった。性犯罪目的の男が性自認は女性だと偽り、女性専用スペースに侵入する可能性などが指摘されたからだ。 このため、当初与党でまとめた案は「性同一性」の言葉を明記していた。しかし、衆院内閣委員会で可決した修正案は「性同一性」に加え「性自認」とも訳せる「ジェンダーアイデンティティー(GI)」の用語を採用した。 根幹部分に関わる修正にもかか
日本維新の会の鈴木宗男参院議員は8日の参院法務委員会で、入管難民法改正案採決を巡り、東京新聞の望月衣塑子記者が傍聴席から発言を繰り返したとして「あってはならないことだ」と批判した。望月氏が不規則発言を行い「院の秩序を乱した」との報告を受けた参院議院運営委員会は同日の理事会で、法務委理事会で今後の対応を協議していくことを確認した。 この日の法務委員会には入管法改正案の採決に反対する野党議員らが詰めかけていた。鈴木氏は「傍聴に来た国会議員は発言してはいけない。今日は『良識の府』の参院とは思えないほど、立民や共産の人たちが声を出していた」と指摘。その上で「許せないのは、東京新聞の望月という記者が何回も発言していた。厳重注意なり、ルールを守るべく正してもらいたい」と委員長に求めた。
神奈川新聞社は29日、飲食店の紹介記事に対して読者から寄せられた指摘を、記者が飲食店の経営者に漏えいしたと発表した。 同社によると、記事は別の記者が執筆して3月下旬の紙面に掲載。読者から4月下旬、交流サイト(SNS)を通じて「紙面で紹介するにはふさわしくない店」という趣旨の指摘が寄せられた。 統合編集局の30代記者はこの指摘を、自分の家族である店の経営者に伝え、経営者はSNSで指摘内容に関して投稿。それを見た読者が同社に抗議して発覚した。記者は情報漏えいの事実を認めている。 神奈川新聞社の秋山理砂・取締役統合編集局長は「読者から寄せられた情報は新聞の言論、報道のみに利用し、第三者への漏えいは決して認められない。記者教育を徹底する」と述べている。
自民党の安全保障調査会であいさつする中国国際戦略学会幹部の孫建国氏(右)=23日(矢島康弘撮影)自民党安全保障調査会(会長・小野寺五典元防衛相)が23日に行った中国人民解放軍元副総参謀長の孫建国氏との会合で、孫氏は台湾問題について「米側があおっている」と主張し、米国を「狼」になぞらえて日米同盟にくさびを打とうとした一方、日中間の緊張がエスカレートする事態には日本と同様に懸念する姿勢も示した。会合でのやり取りは冒頭以外は非公開。中国軍元幹部は日本の元防衛相らに何を語ったのか。 「関係正常化に向けて歩み出す努力をしたい。真っ向から衝突する分野も喜んで意見を交わしたい」 会合冒頭、孫氏は複数の防衛相経験者を含む防衛族議員たちに穏やかな口調で呼びかけた。孫氏は原子力潜水艦艦長歴もある元海軍上将。自衛隊の統合幕僚監部に当たる中国軍総参謀部(現統合参謀部)のナンバー2だった人物だ。
米ブルームバーグ通信などは10日までに、イタリアが中国の巨大経済圏構想「一帯一路」からの離脱を検討していると報じた。中国外務省の汪文斌副報道局長は10日の記者会見で「中国とイタリアは一帯一路で大きな成果を上げており、さらに協力を強化すべきだ」と述べ、残留するよう呼びかけた。 イタリアは先進7カ国(G7)で唯一、中国と覚書を結んで一帯一路に参画している。一帯一路は習近平国家主席が提唱してから今年で10年の節目を迎えるが、イタリアが離脱すれば中国に痛手となりそうだ。 イタリアにとって経済的な恩恵が乏しかったことが離脱検討の要因とされる。汪氏は両国が一帯一路を通じて「貿易や製造業、クリーンエネルギーなどの分野で成果を上げてきた」と主張した。(共同)
自民党の内閣第一部会・性的マイノリティに関する特命委員会合同会議であいさつする高階恵美子氏=10日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影) 自民党は10日、「性的マイノリティに関する特命委員会」などの合同会議を開き、LGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案の修正案を巡り詰めの議論を行った。自民は広島市で19日から先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)が開かれることを念頭に、法案を来週に国会提出する方向で調整しているが、会合では懸念を解消するため、さらなる修正を求める意見も相次いだ。 この日は61人が出席し、23人が発言した。8日の前回会合では法案提出に慎重な意見が多かったが、今回は約2時間の意見交換のうち、慎重派と推進派の発言数が拮抗(きっこう)した。 自民は、問題が指摘される「性自認」「差別は許されない」という表現をそれぞれ「性同一性」「不当な差別はあってはならない」とする修正案を
東京都中央区銀座の高級腕時計店で8日夕、覆面をした男らが押し入った強盗事件で、警視庁に身柄を確保された関与したとみられる4人は、いずれも横浜市に住む、16~19歳の高校生やアルバイトだったと判明した。警視庁少年事件課は他にも関与した人物がいるとみて調べを進めている。 事件は8日午後6時15分ごろ、ロレックスを専門に扱う「クォーク銀座888店」で発生した。覆面をした実行役3人が押し入り、バールのようなものでショーケースを割り、腕時計を奪った。 警視庁によると、奪われた腕時計は100点を超えるとみられる。男らは白のワゴン車で逃走したが、赤坂署管内で、署員が車両を発見。近くのマンションに逃げ込んだ4人を、邸宅侵入などの疑いで現行犯逮捕した。乗り捨てられた車両の近くには、強盗に使われたものと似た覆面が落ちていたという。 逮捕されたのは、無職の少年(16)▽職業不詳の男(19)▽アルバイトの男(19
性自認の法令化に反対を訴える性的少数者でつくる民間団体のメンバーら=1日午後、東京都千代田区の日本記者クラブ(奥原慎平撮影) 性同一性障害者らでつくる「性別不合当事者の会」や、女性の権利保護を目指す「女性スペースを守る会」など4団体は1日、東京都内の日本記者クラブで記者会見し、自らの性を自身で決めるという「性自認」を法令化する現状のLGBTなど性的少数者への理解増進を図る法案について反対の立場を強調した。 法案は公明党などが19日開幕の先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)までの成立を求めている。ただ、法案には「性自認を理由とする差別は許されない」との文言が含まれ、トランスジェンダー女性(生まれつきの性別は男性、性自認は女性)による女性用のトイレや更衣室の利用などにつながるとの指摘もある。 記者会見で、性的少数者でつくる「白百合の会」の千石杏香氏は、法案について「女性だと言い張る男性を女性
AWA西伊豆を運営する「竹屋旅館」が発表した「西伊豆における自家製発酵ジュース提供取り止めについて」(竹屋旅館の公式サイトから) 静岡県沼津市のホテル「AWA西伊豆」で提供されている発酵シロップを使ったジュースが「手の常在菌を使って発酵させている」とテレビ番組で紹介され、会員制交流サイト(SNS)などで衛生面を指摘する声が相次いでいる。同ホテルを運営する「竹屋旅館」(静岡市)は「私どもの発酵に対する知識不足でこのような事態となりましたことを、深く反省いたしております」として、公式サイトで謝罪。ジュースの提供を停止することも明らかにした。また、今回の問題を受け、県東部保健所は27日、AWA西伊豆に立ち入り調査を実施した。 4月23日にテレビ朝日系列で放送された「ビートたけしのTVタックル」では、ヘルスツーリズムの特集として、AWA西伊豆が提供している発酵シロップを使ったジュースが紹介された。
「立ちんぼ公園」と呼ばれる大久保公園前では、日が暮れると女性が並びだす=25日午後、東京都新宿区(画像を一部処理しています) 日本最大の歓楽街、新宿・歌舞伎町にほど近い新宿区立大久保公園(東京都新宿区)の周辺は夕方ごろから異様な雰囲気に包まれる。買春目的で女性を見定める男性と、客を待つ女性。「立ちんぼ」「街娼」といわれてきたが、そこに最近は遠巻きに動画撮影する配信者や、観光地に来るかのように冷やかし目的で訪れる人々も加わっている。さまざまな犯罪の温床ともなっており、警視庁は公園周辺の治安悪化に危機感を抱き、取り締まりを強化している。 客待ち女と声かけ男「いくら?」「何歳?」「待ち合わせ?」「俺でも大丈夫?」「いろいろ見てからまた来るね」 25日午後9時前、大久保公園の周辺で、女性に声をかける男性らの姿があった。20人以上いる女性らは、一様にスマートフォンを片手に、時間をつぶしている様子で、
(月刊正論2023年2月号より) 群馬県草津町は日本一の自然湧出量を誇る草津温泉があり、歴史ある観光の町です。町民憲章に「歩み入る者にやすらぎを 去りゆく人にしあわせを」と掲げる、人口七千人に満たない小さな町ですが、町民は温泉と温泉を愛してくださる観光客を大切にしながら穏やかな暮らしを営んできました。ですが令和元年十一月以来、わが草津町は理不尽な大事件に見舞われたのです。 発端は私が白昼の町長室で、女性町議と肉体関係を持った|とする虚偽内容の電子書籍が出版されたことでした。女性町議の主張はやがて私に「レイプされた」に変わり、事実無根の冤罪がかけられてしまったのです。私はもちろん他の町議も町民も疑惑を払拭しようと力を尽くしましたが、今度はこれが、フェミニストや女性学を奉じる大学教授らによって「女性の勇気ある告発を封じるのは人権侵害である」「セカンドレイプの町、草津」などと批判されました。 捜
立憲民主党は23日に投開票された衆参5補欠選挙で衆院千葉5区、山口4区、参院大分選挙区に公認候補を擁立したが、「全敗」という最悪の結果に終わった。立民は直近の国政選挙でも2連敗しており、党の退潮傾向がより鮮明となった。岡田克也幹事長は執行部の引責辞任を否定したものの、党内からは責任を問う声が出てきそうだ。 千葉5区は自民党前職が「政治とカネ」の問題で議員辞職したことに伴う補選で、野党は候補者が乱立。参院大分は旧社会党の地盤が強い地域で、与野党一騎打ちの構図だった。立民にとっては、いずれも「負けられない選挙区」であり、泉健太代表ら党幹部や知名度の高い国会議員が連日、総力体制で支援してきた。 岡田克也幹事長は24日未明、党本部で記者団の取材に応じ「(与党が)勝ったとはいえ、接戦だったよねということは言っておきたい」と悔しそうに語った。 執行部の責任については「代表が責任をとるとかいう話ではない
(月刊「正論」4月号より) 虐待などの被害を受けた若年女性らに対する東京都の支援事業を巡り、昨年来、「暇空茜」を名乗る男性の住民監査請求に端を発した、いわゆる「Colabo(以下、コラボ)問題」が、いまなおくすぶっている。今年一月四日、東京都監査委員が都に再調査を命じる「認容」判断を公表して以降、ネット上だけでなく新聞・雑誌でも報じられるようになった。 「中高生世代を中心とする十代女性を支える活動」を行っているコラボは平成二十三年に仁藤夢乃氏が発足させた学生団体が母体だ。二十五年には一般社団法人化し、仁藤氏は当初から代表理事を務める。新宿・歌舞伎町などで居場所のない少女たちへの宿泊場所提供や、就労や生活保護受給の支援などを展開し、その活動は新聞やテレビなどメディアでもたびたび取り上げられている。平成三十年度以降、東京都から「若年被害女性等支援(令和二年度まではモデル)事業」の委託を受けてい
岸田文雄首相が衆院和歌山1区補欠選挙応援のため訪れた演説会場で15日、筒状のものが投げ込まれ爆発した事件で、和歌山県警は威力業務妨害容疑で逮捕した木村隆二容疑者(24)=兵庫県川西市=の動機の解明を進めている。犯罪心理学に詳しい関西国際大の中山誠教授(65)は、昨年7月の安倍晋三元首相銃撃事件の影響を受けて犯行に及んだ「模倣犯」の可能性を指摘する。 中山氏は「『一国の首相』を狙っているというのは大きな共通点だ。現場に持ち込んだ銀色の筒状の爆発物も、山上徹也被告(42)=殺人罪などで起訴=が凶器として使った手製の銃と酷似している」と分析する。 交流サイト(SNS)を中心に、山上被告を英雄視する投稿も見受けられ、減刑を求める署名活動なども起きている。こうした風潮に影響され、「山上被告と同様に〝捨て身〟の犯行に及び、自己顕示欲を満たそうとしたのかもしれない」(中山氏)。 木村容疑者は山上被告と同
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