札幌市の頭部切断事件で24日、死体損壊容疑で逮捕された田村修容疑者(59)は、社会活動に取り組む精神科医だった。人となりを知る人たちは「信じられない」と逮捕にショックを受けていた。近所の人たちは娘の瑠奈容疑者(29)については「地味な印象」と話し、交流が乏しかった様子もうかがえた。 修容疑者は、勤医協中央病院(札幌市東区)に精神科科長として勤務。身体疾患で入院した患者らの不安を和らげるために精神科医として話を聞く「リエゾン・コンサルテーション」を担当していた。 40年来の友人という精神科医の男性(59)は「真面目で仕事熱心。社会活動にも取り組み、多重債務者の人たちなど常に弱者の味方だった」と話した。 娘の瑠奈容疑者に関しては、近所の人たちは「穏やかで、もの静かな印象」と話していた。