「ら抜き言葉」と呼ばれる表現がしばしば用いられます。「ら抜き言葉」とは、 「見る」のような上一段活用動詞、「食べる」のような下一段活用動詞、また「来る」のようなカ変動詞の可能表現としてそれぞれ「見れる」「食べれる」「来れる」と綴られるもの(Wikipedia:日本語の乱れ)のように、文法的な活用では必要なはずの「ら」の文字を含んでいない言葉のことです。 これらの表現がなぜ生まれたかについて考えてみると、(1)地方の方言(北陸・近畿・中部)では可能表現は元来「ら抜き」だった、(2)可能・受け身・敬語の区別がつかないため、標準語圏の人々が地方方言を取り入れた、といった流れであったものと考えられます。「ら抜き」言葉によって、可能・受け身・敬語の区別がつくようになりますので、現代標準語に見られる曖昧さは少なくなります。一方で、「ら抜き」表現によって困ることはほとんどありません。 つまり、「ら抜き」