「麺をすする」という動作には独特の気恥ずかしさがある。音を立てるのは行儀が悪いとか、いやそれは外国のルールであって蕎麦やラーメンは音を立てたほうがうまいとか、議論の余地もあるだろう。良家で育ったお嬢様が麺をすする動作がうまくできず、ラーメンを食べられなかったというエピソードも聞いたことがある(いや、これはマンガかなにかのフィクションの話だったかもしれない)。 マナーの是非はともかくとして、音を立てずにスルスルと食べることができたらそれはそれで優雅なのではないだろうか。しかも、自分の力を使わずにスイッチひとつで麺が流れ込んでくるとしたら…! インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。 本『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオ