日本語指導を必要とする高校生の中退率は1割に上り、公立高校の生徒全体の中退率と比べて顕著に高いことが、文科省の調査で明らかとなった。6月27日に開かれた「外国人児童生徒等の教育に関する有識者会議」の初会合で示された。公立高校の生徒全体と比べ、日本語指導が必要な高校生は卒業後の大学などへの進学率が低く、非正規の仕事に就く割合が高かった。 日本語指導が必要な高校生の進路状況同調査は2018年度の「日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査」の一部として、今回初めて実施された「高校生等の中退・進路状況に関する調査」の速報値。 それによると、日本語指導が必要な高校生の中途退学率は9.6%で、17年度の公立高校の生徒全体の中退率(1.3%)よりも8.3ポイント高かった。