(英エコノミスト誌 2009年8月8日号) 性犯罪者に対して厳しさを増し続ける米国の対応は、益より害を多くもたらすものだが、世界中がこれに追随しようとしている。 この事件はしばしば話題にされるが、何度繰り返されても、そのおぞましさが減じることはない。15年前、米国ニュージャージー州のある小児性愛者が、子犬を見せてやると言って、当時7歳だったメーガン・カンカちゃんを自宅に誘い込んだ。メーガンちゃんはレイプされたうえ殺され、遺体は近所の公園に放置された。 この殺人者はメーガンちゃんの家の向かいに引っ越してきたばかりで、子供に対する性的暴行の前科が2度あった。しかし、メーガンちゃんの両親はこの事実を知らなかった。もし性犯罪者と分かっていたなら、この男に近づかないよう娘に言い聞かせていたはずだ。 メーガンちゃんの両親は悲嘆にくれる中、署名運動を開始した。性犯罪者が近所に引っ越してきたら、近