(CNN) 経済格差や大手金融機関の優遇策に反発して米ニューヨークのウォール街で始まった抗議デモは15日までに、欧州、アジア、オーストラリアなど世界各地の主要都市に飛び火した。ローマでは参加者の一部が暴徒化し、70人の負傷者が出た。 ローマでは、デモのメーン会場となったサンジョバンニ門近くの内務省ビルで火災が発生し、消防隊が出動した。火炎瓶が投げ付けられたとの目撃情報がある。アレマンノ・ローマ市長の報道官は、警官40人を含む70人が負傷したと述べた。15日深夜の時点で逮捕者の数は不明。 警察によると、平和的なデモの中に数百人の暴徒が入り込み、車に火を付けたり窓ガラスを割ったりして警官隊と衝突した。現地の米誌記者はCNNに、デモが「乗っ取られた」と語った。 パリでこの日に開かれた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、世界の市場と銀行システムの安定化に向け、必要なあらゆる措置