夏場に活動の最盛期を迎える蚊ですが、冬の間はどうしているのでしょうか? 実は、蚊の中には冬の時期でも活動し続ける種類がいます。 デング熱など、蚊が媒介する感染症についても、冬の発生が気になります。蚊に刺されやすい赤ちゃんや小さな子供のいる家庭では、特に心配ですよね。 今回は、蚊の生態、冬の蚊の活動と対策などについてご説明します。 蚊の生態と冬の活動 ここではまず、蚊の基本的な生態についてご紹介します。 蚊は幼虫の発育に適した水を選び、水面や水に接した壁面に産卵します。1回に産む卵の数は、少ない種類では数十卵、多い種類では数百卵です。卵は2日で孵化し、俗にボウフラと呼ばれる幼虫になり、1週間ほどで蛹(オニボウフラ)になります。さらに2日経過すると、成虫が羽化します。 羽化した成虫のエネルギー源は糖分で、花の蜜などを吸っています。メスは卵を作るために特別な栄養分を必要としますが、この栄養源とし