国土交通省が長崎新幹線の今後の整備に関して複数案の比較検討結果をまとめました。通常の新幹線をすべての区間で整備する「全線フル規格化」が最も投資効果が高いとされましたが、これに対して佐賀県と長崎県の態度は分かれました。なぜなのでしょうか。 FGT導入「困難」受け複数案を比較検討 国土交通省は2018年3月30日(金)、整備新幹線の九州新幹線・西九州ルート(長崎新幹線)について、今後の整備方針に関する検討結果をまとめました。投資効果が最も高いのは「全線フル規格化」とされましたが、長崎県がこれを歓迎するいっぽうで佐賀県は慎重な態度を見せ、波紋が広がっています。 長崎新幹線への導入が難しくなったFGTの試験車両(2014年11月、恵 知仁撮影)。 両県とも長崎新幹線が通ることには変わりなく、所要時間が短縮されるなどのメリットがあることも共通です。なぜ両県で態度が分かれたのでしょうか。 長崎新幹線は