高齢者の暴走運転を報じるニュースに、ウチの親は大丈夫か、と不安になる読者も多いだろう。そこで今回、高齢ドライバーこそ陥りやすい罠や注意点、免許返納を渋る老親の説得方法、それでも運転を続けたい場合はどうすればいいか……完全保存版でお届けする!(「週刊文春」5/23号より一部転載) ◆ ◆ ◆ 75歳以上のドライバーによる死亡事故は前年に比べて急増 東京・池袋の高架下、歩道に設置された献花台には今も100本を超える清涼飲料水のペットボトルが置かれ、その脇に50束ほどの花束が手向けられている。今からおよそ1カ月前の4月19日、87歳男性の暴走運転によって、母親と3歳の幼い娘が命を落とした。 「加害者の飯塚幸三氏は東大卒の元通産官僚。現在も入院中で逃亡の恐れもないため、逮捕はされていません。なぜ運転を止められなかったのか、と家族への批判の声も出た。死傷者は計10名で、損害賠償額は1億円を超える可能