3度目の緊急事態宣言を発出し、会見で質問に答える菅義偉首相=首相官邸で2021年4月23日(代表撮影) 新型コロナウイルスの高齢者向けワクチン接種をめぐり、菅義偉首相が掲げた「7月末に完了」という目標の達成に向け、自治体へのプレッシャーが強まっている。政府の調査に対し、全国の自治体で7月末に完了すると答えた割合は、5月21日時点で92・8%に上る。首相は28日の記者会見で「大多数の自治体で2回を終えられる予定と聞いている」と自信を見せたが、この間、政府側から「圧力」を受けたという首長の証言も出ている。 首相が7月末の高齢者の接種完了を表明したのは、4月23日の記者会見。これを受けて総務、厚生労働両省は5月12日、全国の自治体への調査結果を発表した。この時点で「7月末に完了」と答えた自治体は全体の85・6%。それからわずか9日後、21日発表の調査では9割を超えた。
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