【3/22 タイトルを「障害者の手助けをしたくないと思った話」から変更しました。 本文は変更しておりませんので、障害者差別に嫌悪感を持つ方はこの記事を飛ばしてくださいますよう、よろしくお願い申し上げます。】 私はショッピングモールのランジェリー専門店で働いている。 このモールは古い設計というか、バリアフリーについてあまり考えてなくて、車椅子で買い回るには少し不便だったりする。 今日の午前中は暖かくて、緊急事態宣言も解除されて、久しぶりにモール全体が賑わっていた。人通りの多さもあって、尚更その人は動きづらそうに見えた。 従業員休憩室に向かう道すがらで、困っているお客様にはお声掛けしましょうというモールの方針をバカ正直に守ろうと、声をかけた。 その人は男性で、車椅子の左右の肘掛け(?)に名前と住所と連絡先が書かれた名刺サイズのカードを1枚ずつ貼り付けていた。 「近くのトイレに行きたいんやけど」