膝の棚障害(香川スポーツ1998年3月26日掲載) 先月、読売ジャイアンツのM選手が、膝の痛みで十分に練習が出来ないと話題になった。その原因は、棚障害だと言われている。 棚障害とは階段を上る時や、椅子から立ち上がる時、“コツッ”と音がして、膝蓋骨(いわゆるお皿)の内側に痛みを伴うもので、野球、バスケット、バレーボール、ハンドボールなど、膝の屈伸と打撲を伴うスポーツ種目によく見られる。医学的には、関節を包む膜の一部である棚状の滑膜ヒダ(いわゆる棚と呼ばれる)が厚くなったり裂けたりして、曲げ伸ばしの際にお皿の下に挟まれ、炎症と痛みをきたす病気である。生まれつき2、3人に1人は棚を持っているが、一般的に痛みを伴わない。 予防としては、運動する2時間前から使い捨てカイロで膝を温める。さらに運動するときは、お皿を内側に押さえるように伸縮テープで固定し、その上から膝のサポーターを使用するとよ