小林製薬は11日、耳掃除用ブラシ「天使の耳かき」を自主回収すると発表した。ブラシの付け根にあたるワイヤ部分が折れて耳の中に残る事例が72件発生した。購入した利用者が製品を送付すれば返金に応じる。同社は「重大事故の報告はないが、安全面で万全を期した」と説明している。 天使の耳かきは2008年4月から一部店舗で1個300円(希望小売価格)で先行発売。09年4月に全国で売り出し10年9月の販売終了まで計220万個を出荷した。強く押しつけたり、折り曲げたりするなど無理な使い方をした場合に破損したという。問い合わせは小林製薬(0120・5884・05)へ。