東洋史、苦手な方多いですね。 私もです。 中華料理は好きでも、中国の歴史は苦手です。 でも世界の中でも歴史が古い中国の逸話というのは、なかなか興味深いものがあります。 南宋時代の儒学者洪邁(こうまいが作った『夷堅志(いけんし)』の中の逸話からひとつご紹介します。 『夷堅志』の逸話は夢の話や生まれ変わった話なども多く、現代語訳を読んでみると、21世紀の今読んでも内容が面白いです。 リンク 目次 予知譚(よちたん)に属する話で『龍可前知』という話です。 『龍可前知』 逸話の背景 「靖康の変」 逸話の中に史実がある 歴史を学ぶきっかけは何でもいい 『龍可前知』 東平府(現在の山東省泰安市東平県)出身の龍可(りゅうか)は未来のことを予知することができた。 宣和年間(1119年~1125年)の末期、趙九齢(ちょうきゅうれい)は父親が病気になったので、急いで故郷に帰ろうとしていたところ、龍可に出会った