【2006年8月23日 アストロアーツ】 やはり、すべての発端は「第9惑星」冥王星、そして冥王星を含むエッジワース・カイパーベルト天体にあると言えるでしょう。冥王星を惑星とすることの是非はさておき、確かなのは、今回の提案はこの十数年の間に急速に進歩した、私たちの太陽系に関する認識を反映しているということです。 冥王星と「第10惑星」だけではない! 2005年に発表された、冥王星よりも大きな天体「2003 UB313」。その存在は、惑星に関する議論の「きっかけ」の1つとなったことは確かです。しかし、議論の本質的な「理由」だと考えるべきではありません。冥王星の周囲には「エッジワース・カイパーベルト」と呼ばれる領域があり、そこには氷でできた無数の天体が潜んでいることが、ごく最近になってわかってきました。冥王星も2003 UB313も、氷山の一角に過ぎません。 まずは、急激に展開する「エッジワース