“焦土作戦”とはいささか極端だが、これはインターネットビジネスをウオッチする有力ブログ、米TechCrunchが米ヤフーを評した表現である。 米マイクロソフトの買収提案に対抗して、ヤフーが米グーグルと広告事業で実験的に協業すると発表した際、TechCrunch責任者のマイケル・アーリントン氏はヤフーの行為を「自分の鼻をナイフで切ると称すべきか、焦土作戦と呼ぶべきか」と評した(「ヤフーは焦土作戦に向かう気か」参照)。それでもヤフーの作戦は一応功を奏し、マイクロソフトは5月3日、ヤフー買収を断念すると発表した。 買収断念後のヤフーの株価推移やヤフー株主の反応によって、マイクロソフトがもう一度ヤフーの買収に乗り出す可能性が残っている。ヤフーのジェリー・ヤンCEO(最高経営責任者)自身が5月6日、英フィナンシャル・タイムズに対し、「マイクロソフトとの交渉再開を拒否するつもりはない」と述べている(「
MSFT/YHOO 先週末、マイクロソフトがYahooを買収する、という報道が世界中を駆けめぐった。 両企業の中の人(特に後者)は気を揉まれたと思うが、この報道に接した時、私は「これは65%くらいの確率で投資銀行筋が打ち上げた観測気球(もしくは何らかの火消し)では?」と思った。週末(現地時間の金曜午前中)に情報が出たこと、ニュースソースがニューヨークポストとウォールストリートジャーナルという組み合わせだったこと、というあたりで何らかの違和感があったからだ。 結局その後打ち消しの発表があったが、それまでの間、様々な論考が見られた。よく目についたのは、doubleclickの買収失敗(それもGoogleに買われてしまった)で焦ったマイクロソフトが買い急いでいるのでは、というものだ。また他にはポータル事業やメディアサービスの強化といった意見もあった。いずれも「メディア事業者として躓きつつあるY
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