最近話題の「まおゆう」について。 まあ単に経済学っぽいファンタジー小説と言うならこっちのほうが面白い(ストーリーそのままで文体変えたらおっさん向けの仮想戦記として通用するんじゃないか)と思うんだが。 それはともかく、「まおゆう」に対するあまりにもひどい評論を見かけたので、コメントするのを抑えられなかった。 農奴の奴隷状態から逃げ出してきた二人のかわいそうな少女に、魔王の親友であるメイド長は「こんな虫けら、早く村に突き出しましょう!」と。 これは、正しい態度です。それは、2点から。一つは、魔王と勇者は、こうした悲惨なことがなくなるように「マクロ」のために立ち上がったわけであって、個々のミクロに関わっていては大局を見失う可能性が高く、また最後まで彼女たちを救うことができないのならば、むやみに手助けすべきではないのです。最後まで面倒を見れないのに捨て猫を拾うなと同じことです。 またいきなり「虫け