歌声合成ソフトから生まれた仮想アイドル「初音(はつね)ミク」と能楽師らが共演した異色の舞台が4日、東山区で上演され、観客約130人が楽しんだ。 能狂言や舞踊などの若手でつくる「京都創生座」が企画し、新作「ボカロ道成寺」を上演。女性の恋の情念をテーマにした安珍清姫伝説の後日談で、釣り鐘再興日に現れた白拍子が、鐘に飛び込んで蛇となる能「道成寺」を土台にした。 舞台ではミクの人工音声と能楽師らが同時演奏する中、白拍子の金剛流シテ方・豊嶋晃嗣さんとミクを象徴する青緑色の髪で飾った舞踊家・尾上瑞季さんが、激しい舞を繰り広げた。