あのSHOGUNが帰ってくる――。 来年1月のテレビ朝日の新年特番で、松平健主演の『暴れん坊将軍』の新作が制作されることが分かった。『暴れん坊将軍』は1978年から2003年まで放送された時代劇。日本のテレビドラマ史に名を刻む長寿番組で、現在も早朝に再放送中。テレ朝では08年にテレビ朝日開局50周年記念としてスペシャル番組が放送されて以来、新作は作られていなかったため、実に16年ぶりの復活となる。
10月27日に投開票を迎える衆院選。「週刊文春」では、政治広報システム研究所代表・久保田正志氏とともに、公示後の情勢を踏まえた「最終予測」を実施した。その結果、自民党の獲得議席予測は197議席。政権交代が起きた2009年以来の「与党過半数割れ」どころか、200議席を割り込む衝撃の結果となった。 内閣支持率が暴落した石破首相 ©時事通信社 2000年以降の歴代内閣で最低の支持率 「週刊文春 電子版」が10月18日に配信した「中間予測」よりも、自民がさらに議席を減らす結果に。久保田氏が解説する。 「公示後の17日に公開された時事通信の世論調査では、石破内閣の支持率は28%。発足時としては、2000年以降の歴代内閣で最低の数字となりました。こうした石破首相の不人気ぶりが、全国の小選挙区で大接戦となっている候補者たちの足を引っ張り、“当落線上”から“落選危機”へと転落させています」
日本に移住するまで25年間ドイツに暮らしていたが、今のドイツ社会を語るにはたまには現地へ行ってその空気に身を浸さないとわからないことがいろいろとある。技術が発展してビデオ通話で自然にコミュニケーションをとっているつもりでも、こぼれ落ちる情報は想像以上に多いのだ。 ということで先日ドイツに戻った際、ウクライナ戦争や移民難民問題についてどんな風に思っているかを家族や友人に聞いてみた。数年前なら「なぜ我々ドイツの正しい方法を他の国は理解しないのだろう」的なパワフル理論を(絶妙に現実を無視しながら)主張していた気がするのだが、今回はむしろ「正直、そのあたりを真面目に考えるのに疲れてきた」という諦念が混じった感触の人が多くて驚いた。
X医師の有無を言わさぬ鋭い視線。上級医に研修医が口答えできるはずもなく、執刀が始められた。 しかし、実際には麻酔が効いていないケースもあった。ある時、メスが入れられた直後、腹を切り裂かれた産婦は手術台で悲鳴を上げた――。 麻酔が効いていない産婦の腹にメスを… グレードAの超緊急帝王切開は、子宮破裂など、産婦や胎児の命に関わる事態に陥った時に行われる。手術の方針決定後、他の要件を一切考慮することなく直ちに手術を開始し、30分以内に児の娩出をはかると定義されており、同意書を取ったり術前検査をしたりする余裕はない。 このA大学附属病院では、2018年から2021年頃にかけて、麻酔が効いていない産婦の腹にメスを入れて帝王切開(カイザー手術)するという医療過誤があり、その場にいたスタッフの間で「切腹カイザー」と呼ばれるようになった。背景には、A大学麻酔科に在籍しているX医師によるパワハラ問題や、常軌
日頃あれだけ岸田文雄批判で『増税メガネ』やら『検討使』やらとさんざん揶揄してきたメディアさんサイドも、いざ岸田さんが辞めるとなるとしおらしく「でも、やっぱり岸田文雄っていろいろ頑張ってたよな。あれもこれも実現したし」って言い始める始末。いや、いま褒めるんなら在任中にもっとちゃんと評価してあげろよな。 総裁選への不出馬を表明した岸田文雄首相 ©時事通信社 なもんで、完全な追い込まれ辞任にはならず、総裁任期満了での勇退となった岸田文雄さんは、まだ67歳の「若い元総理」として、自由民主党がこれからなんかあったときにまた登板できる人材ストックとして鎮座ましますことになります。その点でも、引き際が潔かったのは岸田文雄一流の美学だったと言えましょう。 情勢としては、小泉進次郎さんの出馬表明で一気に小泉本命に。マジかよぉー。確かに43歳で若いし刷新感はあるけど、真面目で誠実な人柄はともかく能力には疑問符
12人が乱立し、思いがけず大変なことになってしまった自民党総裁選。「自らが出馬意思の表明を行った(ことが報じられた)順」で、前編では小林鷹之さん、青山繁晴さん、高市早苗さん、上川陽子さん、石破茂さんまで紹介してきました。 後編は、まさかの本命になりつつある小泉進次郎さんからです。 「人気あるし真面目だし毛並みもいいんだけど能力的に全く未知数」小泉進次郎(43歳) 小泉進次郎 ©文藝春秋 いつかは勝負をかけてくるはずのプリンス、どうも出馬含みの話が出てきて踏ん切りがついた模様です。出馬方針が明らかになれば推薦議員20名のハードルも楽勝でクリアになるとしつつも、なぜか本人が電話かけて推薦人集めをしているご様子。 「まだ推薦人集まり切っていないので、先生にもぜひご協力をお願いします」と下手に出る作戦なのでしょうが、さすがに海千山千の先生方は「出馬表明後に議員票をお願いするより出馬前に一本電話を入
競技によって差はありますが、選手の強化にあたっては日本でもかなり分野ごとのアナリティクスと、強みに応じたトレーニングが奨励されるようになってきました。上下関係によるコーチングで精神論中心の漫然とした練習から、具体的な選手の特性に応じた勝つポイントを押さえたトレーニングへと強化方法がバージョンアップされることで、選手の能力が伸びて世界で戦えるところまできているのです。 昭和の時代の体育会系な運動部の否定にも繋がっている ただ、その過程はそう平坦ではありませんでした。日本大学アメフト部などで問題となった「パワハラや危険なプレー」による負傷を起こさない指導法の徹底が広がったことや、コロナ禍で集団での練習が忌避されるなかで「練習量の制限と、休息、栄養のバランス」を見直す動きが進んだことは僥倖でした。練習の効果に対してきちんと話し合う機会が増えたのは間違いありません。 これらの事象が、結果的に日本の
確かに瓦礫一時保管場所では何十台もの重機やトラックがうなりを上げ、復興の槌音とも聞こえんことはない。せやけど輪島や珠洲市の被災地じゃ油圧シャベルもろくに稼働してなかったで。第一震災発生直後は殺人的ともいえたあの大渋滞がいまはほとんどない。そりゃあ穴水町でも一部宿は再開したわ、春には輪島方向までの一方通行やった「のと里山海道」は7月になって対面通行ながら両方向再開したわ。 それでも土日でもない平日の夕方に輪島や珠洲市から渋滞のストレスなしに河北や七尾市の宿まで2時間かからず帰れるのである。どう見ても人も車も機械も少ないんちゃうか。 公費で倒壊家屋の解体を任される業者もボランティアと同じように安う使うてないか? 自衛隊を便利屋と思うとるんちゃうか? ワシの耳にまでいろんな業者から赤字にしかならない復興支援作業に対する悲鳴と、そんな地元自治体や日本政府に対する恨み節が聞こえてきとるど。 現に半年
「阪神・オリックス優勝パレード担当 兵庫県元課長が死亡 告発文で『疲労し療養中』と記載 斎藤知事が公表」(毎日放送7月25日) 《兵庫県の斎藤知事を告発した文書で、阪神・オリックスの優勝パレードの業務で疲弊し療養中と記載されていた元課長の男性(53)が、今年4月に死亡していたことがわかりました。》 ここで言う「斎藤知事を告発した文書」とは、この春まで兵庫県で西播磨県民局長を務めていた60歳の男性職員(以下X氏)による文書のことだ。 X氏は3月中旬、知事による部下へのパワハラや視察先企業からの贈答品の受け取りなど7項目の疑惑を指摘した文書を、一部の報道機関や県議に送付。県はX氏が文書作成者だと断定し、X氏の公用PCを押収した。 その2日後、斎藤知事は定例会見で「業務時間中に『うそ八百』を含め、文書を作って流す行為は公務員として失格だ」と述べた。県はX氏を停職3カ月の懲戒処分にした。 7月12
盤石の戦いを終えた小池百合子さんの一番の問題点は、今回特に明確でしたが「いまの都知事(のやってきた政策)は支持しているが、別に小池百合子は支持していない」という点です。 言い方を変えれば、役職と人物とが有権者の評価からは切り離されていて、政策に満足はしているけど、小池百合子さんが良いとは思わない、という都民が2割ぐらいいて、その人たちが概ね小池百合子さんに投票しているのです。「まあいいか」ってやつでしょうか。 あまり愛されない小池百合子さん。それでも蓮舫さんよりは… いわば、現状にそれほど不満のない都民が現状維持票として小池百合子さんに仕方なく投票したのであって、どの調査を見ても「小池百合子さんが絶対に良い」「小池百合子さんが大好き」という層はそう多くありません(それでも蓮舫さんよりは愛されています)。 ©時事通信 裏を返すと、小池百合子さんが都知事選において都民から揺るぎない票数を得て圧
〈見た目からしてバケモノかよ〉 〈ヒステリーババア〉 国際政治学者に対して、こんな誹謗中傷をX上で繰り返していた男が、5月上旬に茨城県警の家宅捜索を受けていた。ところが、この男の正体は、なんと県警の現役幹部だったのだ。
ーー今年で43歳、芸歴37年ですが、『あっぱれさんま大先生』(フジテレビ・1988~1996年)の出演が芸能界デビューになるのでしょうか? 内山信二(以下、内山) 7歳で『あっぱれ』に出たんですけど、6歳から事務所には入ってたんですよ。ただ、実は親が芸能界に入れたかったのは本当は僕じゃなくて、兄貴のほうだったんですよ。というのも兄貴は歌がうまくて、親は兄貴を歌手にしたかったんです。 でも、僕が子供の頃はいまと違って芸能界って遠い世界だし、お父さんは下町の魚屋だったので芸能界のことや芸能事務所のことなんかわかりやしない。それで、とりあえず弟の僕を事務所に入れてみて、芸能界ってどんなとこなのか探ろうとしたんですね。 ©松本輝一 /文藝春秋 『あっぱれさんま大先生』のオーディションでふてくされて… ーー入ったのは、子役やキッズ・モデルの事務所ですか。 内山 ネットもないから、お父さんが新聞に募集
「お金をもらって仕事でやるのと同等のクオリティできっちり取り組み、睡眠を削ってまでやる。これは外国の人間からしたら、まったく信じられないことです」 駐日ジョージア大使で親日家のティムラズ・レジャバ氏が、テレビ番組『欽ちゃんの仮装大賞』を見て気づいた「日本人の素晴らしさ」とは? 新刊『日本再発見』(星海社)より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む) 『欽ちゃんの仮装大賞』はなぜ日本人にしかできない? ©時事通信社 『欽ちゃんの仮装大賞』のために努力できる日本人はすごい 私は年末年始のテレビ番組が好きなのですが、『欽ちゃんの仮装大賞』では芸人やタレントではない一般の素人の方々がとんでもない発想で力を合わせて出し物を披露しますよね。仮装を発表したあとのインタビューでは「会社が終わったあとに毎日みんなで練習して……良いものが作れたなって」などと言って声を詰まらせて涙を流したりします
『ブギウギ』は「歌」で語りかけてくるドラマだった。その時々の人物の気持ちを必要以上に台詞にせず、歌に乗せて、あるいは表情で物語ってきた。「さよならコンサート」での「東京ブギウギ」に回想シーンなど乗せなくても、このドラマを愛した視聴者ならば、各々の心に自然とこれまでのスズ子の人生が浮かび上がってくる。 「画力」で語っていた 「映画は『画力(えぢから)と音力(おとぢから)』で語るもの」、「ドラマは『台詞力』で語るもの」などとしばしば言われる。映画学校出身で助監督を経て、数々の映画に脚本として携わり、自ら映画監督も務める足立紳氏がメインの脚本を担当するドラマだ(本作は全26週中、17週を足立氏が担当、9週を櫻井剛氏が担当した)。足立氏の作劇に引っぱられて、おのずと作品全体が映画的アプローチに寄っていったことは想像に難くない。 その顕著な例で、なおかつ出色の出来だったのが、第10週「大空の弟」だ。
コロナワクチンの副作用の出方は前例がない 《まず、ワクチン接種後症候群がどれほど多岐にわたるのか、お示ししましょう。 次頁の表は、ワクチン接種後、急に発症するなどした疾患として、2021年12月から2023年11月までの2年間に、国内の医学学会で報告・検討された疾患の一覧です(開催学会数134、演題数447)。計201疾患に上り、あらゆる体内組織で発症しています。 日本国内においてコロナワクチン接種後、急に発症するなど、医学学会で報告や検討された疾患(2021年12月~2023年11月) 世界中の論文から見えてくるこのワクチンの副作用は、パターンが決まっておらず、全身に起こる、しかも複数の疾患が同時に起こることもあるというものでした。こんな副作用の出方は前例がない、というのが医師としての率直な感想です。私の専門のがんで言うと、抗がん剤は副作用の嵐ではありますが、そのパターンは決まっているか
今回、能登半島の被災地を取材し、多くの方の話を聞いて感じたのは、日常生活を取り戻すために必要不可欠な水道、電気、ガスの復旧が待ち望まれていることだ。そして、津波により被災した家の片付け等で、既に一般ボランティアのニーズも出始めている。しかし、全ての障害になっているのが、道路事情の悪さだ。 ひび割れた道路 喫緊の課題である“道路問題” インフラの復旧に向けて、全国から応援部隊が既に送り込まれている。応援部隊は被害が少なかった石川県加賀地方や富山県北西部のホテルを拠点とし、能登半島の現場まで通うことが多い。その道のりが渋滞していれば、作業時間の確保が困難となる。東海地方から水道の復旧部隊が派遣される予定だったが、道路事情の悪さから延期になった話も耳にした。 珠洲市街 発生から3週間ほどが経過した1月21日時点でも、一般車両は能登方面に行かないよう呼びかけられている。 金沢市や富山県では一般ボラ
元日の夕方という穏やかに過ごしている人が多い時間帯を、最大震度7の巨大地震が襲った。日本海沿岸部の広い範囲に大津波警報、津波警報が発令され、日本中が緊迫した空気に包まれた。震源地に近い能登半島では地震の揺れに加え、津波や火災によって甚大な被害がもたらされた。 能登町 地震発生から12日が過ぎた1月13日、私は取材のため現地に入った。被災地では慢性的な渋滞が発生し、一般車両は能登に行かないように呼びかけられている。メディアの取材とはいえ、救援活動の妨げになることは極力避けたい。事前に夜間は交通量が激減することを調べていたため、前夜に出発して深夜のうちに現地入りすることにした。 入念な準備のもと現地へ 出発前、取材する2日間分の食料や飲料、予備のガソリン、長靴2足と予備の靴、胴長などを車に積み込む。
12月8日、旧ジャニーズ事務所から生まれた新会社名が「STARTO ENTERTAINMENT(スタートエンターテイメント)」と発表された。 同時に新会社の経営陣も明らかにされ、社長には株式会社スピーディ代表の福田淳氏(58)が就任することになった。 福田淳氏 ©文藝春秋 福田氏は新会社が採用する「エージェント制」の日本における先駆けとして、7年前から女優・のんのエージェントを務めていることで知られる。移籍や独立が認められない「奴隷契約」や、人気タレントを出演させる代わりに、自社のタレントを押し込む「バーター出演」などに象徴される旧態依然とした日本の芸能界を厳しく批判してきた人物であり、その舌鋒の矛先は旧ジャニーズ事務所にも向けられてきた。
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