フィードバック制御とは、入力と出力を持つシステムにおいて出力結果を入力側に帰還し、入力と出力を比較することによって所望の出力となるように制御する手法です。 このフィードバック制御は、特にネガティブ・フィードバック(負帰還)と呼ばれ、アナログ回路の設計ではよく用いられる手法です。負帰還という手法を用いることにより、高精度の信号処理が可能となります。 ここで Vin を入力信号、 Vout を出力信号とします。出力信号 Vout は図のように β 倍されて入力へと帰還され、 Vin と差分をとります。これを数式で表すと以下のようになります。 Vout = A × ( Vin -β Vout ) これを変形すると以下のようになります。 Vout/Vin = A/( 1 + β A ) = 1/( 1/A + β ) ・・・ (1) 電子回路の設計では、よく図1 の A の部分にオペアンプを用いま