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ブックマーク / www.hananoe.jp (9)

  • モーニング娘。という変奏曲 [続き] - 花の絵

    楽曲のことに関しては、なんだかんだいっても、つんく♂の裁量がユニークな磁場を生んでいる。少なくともモーニング娘。に対する総合的な印象として、そのように見える。ただ、それ以外のことでは、彼のコメントやジャッジにハラハラさせられることが少なくない。プロデューサーの中には、ミスジャッジをしたりトラブルを招いたりしても、全て計算であるかのように思われるタイプがいる。一方、計算してやっているつもりでも、周囲から「大丈夫なのか」とか「何も考えてないんじゃないか」と思われるタイプもいる。つんく♂の場合は、後者に属するだろう。盲信を生みにくいタイプ、ともいえる。 プロデューサーとしての彼の最大の強みは「人財」である。まだ全然表に出ていない才能、向上心、女性的魅力を持つメンバーを伯楽の目で選び、切磋琢磨させているという意味では、つんく♂は一つの上手いやり方をしている。モーニング娘。に限らずハロー!プロジェク

  • モーニング娘。という変奏曲 - 花の絵

    最近、日常生活の中でモーニング娘。の名前を目にすることが増えてきた。街中にポスターが貼られたり、メジャーな雑誌の表紙を飾ったりしているし、テレビに出演する機会も一時期よりは少しだけ増えた印象がある。電車の中で「モーニング娘。が......」と話している中高生もたまに見かける。「状況が変わった」とまでいいきるのは早計だが、良い形で16年目に入ったとは思う。 モーニング娘。はその時自分たちにできることを堅実に、かつ、全力でやっている。改めていうまでもなく、それは別に2012年に限った話ではない。彼女たちのステージは、その都度、今の体制こそ実はベストなのではないか、今の体制のまま続いてくれないものか、と思わせるだけのものを持っている。「15周年」や「50枚目」をきっかけにモーニング娘。を知った人は、これからこのグループならではの奥深い魅力、模倣できない存在感に惹かれていくことだろう。 「モーニン

  • 2012年のモーニング娘。をたのしむ [続き] - 花の絵

    9期と10期のメンバーは、2011年に加入したばかりなので、その才能には未知の部分が多い。私自身、ほぼ知らないに等しい状態にある。ただ、ある舞台を観て、個々の表現力の片鱗をうかがうことはできた。大槻ケンヂ原作の「ステーシーズ 少女再殺歌劇」である。話の山場が分散しているため、一度観ただけでは流れが掴みにくかったものの、各メンバーが頼もしい存在感を発揮し、ある者は演技で、ある者は踊りで、ある者は表情で魅せてくれた。 目立っていたのは、メインキャストを演じた田中れいな(6期メンバー)、鞘師里保、工藤遥。この3人は適材適所で、役にはまっていた。それ以外では、ほとんど作為を感じさせず、ある意味無心に「砂也子」として舞台に存在していた石田亜佑美と、それとは逆のアプローチで役に入り込もうと心を砕いていた生田衣梨奈が印象に残る。とはいえ、最も胸に迫ったのは河相我聞の熱演だったが。 ところで、モーニング娘

  • 2012年のモーニング娘。をたのしむ - 花の絵

    2012年5月18日、モーニング娘。の新垣里沙と光井愛佳の卒業コンサートが日武道館で行われた。あのタイミングで2人が一緒に卒業するという展開には驚かされたが、セレモニー自体は感動的なものだった。歌唱面でも、それまで調子とはいい難かった田中れいなのコンディションが良かったこともあり、満足できる内容になっていた。とはいえ、グループ内で後輩たちを指導する立場にあったメンバーが抜けるのである。コンサートが良かった分、これからモーニング娘。はどうなってしまうのだろう、と不安にもなった。あれから、ちょうど50日が経つ。 せっかく魅力を知ることができたグループが様変わりすることには、誰もが複雑な感情を抱くはずである。この2年間だけでも、モーニング娘。のメンバーは大きく変わった。さらに、しばらくすると11期のメンバーが入ってくる。グループの構成はまだまだ変わりそうだ。進化するためには何らかの変化が必要

    BluePhobos
    BluePhobos 2012/07/07
    「新しいモーニング娘。」
  • 可能性のモーニング娘。 - 花の絵

    モーニング娘。は動画サイトに公式チャンネルを持っている。そこでは新譜や旧譜のMUSIC VIDEOを視聴することができる。今の時代、そういうアーティストは珍しくないし、まずは曲を聴いてもらわなければ始まらないという考え方も理解できるが、それにしても、動画を見た後、ファン以外でCDを購入しようと思う人はかなり限られてくるはずである。 しかし、そんな時流にあってもCDで聴いておきたい楽曲というものがある。49枚目のシングル「恋愛ハンター」もそのひとつだ。モーニング娘。のほかのシングルではそこまで強く感じたことはないけれど、この曲に関しては、公式動画に慣れていると、CDで聴いた時に面らう。低音が前のめりになって攻めてくるのだ。BPMは動画と同じでも体感速度が違う。音と音が所狭しとせめぎあい、飛沫を上げている。PC周りの音響設備を変えれば同じような音質を味わえるのかどうかは分からないが、少なくと

  • Buono!について 「初恋サイダー」を聴きながら - 花の絵

    普段生活している中で、ハロー!プロジェクト関連のトピックを目にしたり耳にしたりすることは稀である。雑誌の表紙で見かけることもほとんどない。そのため、情報を得る時は、自分からあちこちのサイトに取りに行く必要が出てくる。私のような横着者は、できればオフィシャルHPを見て済ませたいのだが、「ここに来れば最新のトピックが揃っている」という感じがしない。結局、情報を探すにはそれなりに時間をかけなければならなくなる。 私自身は邦楽ジャンルの仕事をしているわけではないが、いちおう音楽に関わる環境に身を置いている。にもかかわらず、周辺にある情報量が少ない。おそらくハロー!プロジェクトのことを知らない人は、当に知らないまま終わってしまうのだろうと思う。 こんなことを書いたのは、Buono!の「初恋サイダー」という楽曲を聴いて、久しぶりに胸が躍るような高揚感を覚えたからである。この曲は2011年12月から動

    BluePhobos
    BluePhobos 2012/02/20
    こういうエントリを書けるようになりたい
  • モーニング娘。の道重さゆみ 毒にも薬にもなるアイドル - 花の絵

    夏に会社を移ってから生活サイクルが変わった。始業時間がこれまでより2時間早くなり、家から会社の距離も遠くなったので、7時には起きなければならない。一般的には、7時なんて早いうちに入らないのだろうが、20年近く夜型生活を送ってきた身には馴染みのない時間帯である。それでも、今のところは緊張感のおかげで起きている。夜も遅いので、体力がもつかどうか不安だ。 ある日、騒音のせいで予定より1時間も早く目が覚めた。二度寝も出来ず、朝べながら、普段は見ないテレビ番組をぼんやり見ていると、シングルのランキング速報が始まった。モーニング娘。の「この地球の平和を気で願ってるんだよ!」が出た次の週である。私はチャンネルをそのままにしておいた。が、紹介されたのは1位、3位、4位だけ。2位のモーニング娘。は出てこなかった。なぜ省略されたのかは分からない。ただ不自然な印象が残った。 数ヶ月前にも、あるニュース番

  • 2007年〜2011年のモーニング娘。 後になって評価される前に [続き] - 花の絵

    高橋愛率いるモーニング娘。が著しい成長を遂げたのは、それだけ場数を踏んできたからだろう。観客の反応がダイレクトに返ってくる空間で、メンバー同士なれ合うことなく何年も真剣勝負をしていれば、おのずから集中力もつき、見せ方も聴かせ方もグレードアップする。 とはいえ、やはり実際に観ないことには確信が持てないので、コンサートへ行ってみることにした。メンバーの卒業を控えていたため、やや場内の空気が湿っぽく、ただの新参者である私まで雰囲気にのまれそうになったが、パフォーマンス面でのぬかりは一切見られなかった。ちゃんとした訓練を積んだ、実力のあるグループだということがよく分かった。ダンスの見せ方のうまさは言うに及ばず、メンバーの歌声に驚くほど伸びがあり、音源より良い出来を示している場面もあった。(人によって最も重要な部分とみなされる)MCについては、良し悪しの基準はそれぞれあるだろうが、道重さゆみが時折挿

  • 2007年〜2011年のモーニング娘。 後になって評価される前に - 花の絵

    モーニング娘。ブームとはいつ頃のことを指すのか。そうきかれた時、多くの人が思い浮かべるのは「LOVEマシーン」以降の数年間だろう。そのブームがいつ過ぎたのかは、何事につけ前倒しで「終わった」と書きたがるマスコミの傾向もあるので分からないが、ここ数年のことではないはず。おそらくもっと前である。そして、現在のモーニング娘。はというと、魅力的な個性と豊かな才能に恵まれたメンバーを擁しながらも、「ブームは終わった」という前提で見られ、質的な部分に対する評価はハナから度外視されている。アイドルにとってこの前提ほど重いハンデはない。 かくいう私はモーニング娘。に詳しいと言える立場にない。特別な思い入れがあるわけでもない。顔と名前が一致する程度の基情報は知っていたが、この6、7年間はほとんどチェックしておらず、誰が在籍しているのかもよく分かっていなかった。そういうスタンスで書くことだから、長年モーニ

    BluePhobos
    BluePhobos 2011/06/05
    そうだ、「10 MY ME」を聴こう。
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