インターネット上のデータを使って文章や画像を作り出す「生成AI(人工知能)」の急速な発展を踏まえた政府のAI対策の概要案が3日、判明した。AIの開発者や提供者の透明性を向上させる必要性を強調し、第三者による監査や認証制度創設の検討を盛り込んだ。今後、関係省庁会議「AI戦略チーム」で具体策の議論を進める。 【図表】一目でわかる…政府のAI対策の概要案のポイント 概要案では、対策の柱として、〈1〉法令やガイドライン(指針)順守の徹底〈2〉リスクの高さに応じて規制を定める「リスクベース・アプローチ」の採用〈3〉技術による対応――の3点を掲げた。 法令やガイドラインの整備については、AIの仕組みや学習データの中身、データの取り扱いなどに一定水準の品質を保証するため、AIの開発者や提供者に対する第三者の監査や認証制度の導入を検討するとした。AIの利用者に向けても、機密情報への配慮や虚偽情報への注意、